ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

保険代理店

みなさん、こんにちは。
最近、テレビで放映されている保険のCMが
妙に気になります。

特に、医療保険やガン保険のCMはなにやら
胸の奥にひっかかることが満載です。
特に、ガン保険は、その商品を作り上げた人、ガンの罹患経験あるの?と
聞きたくなります。
手前味噌で販売しているような気がしてなりません。
医療保険やがん保険を利用する人は、患者は、生きているのですから
生きた現場の声に耳を傾けて、商品を作って欲しいな・・・と思います。

さて・・・
独立系FPと言われる方々の中には
純粋な独立系FP以外にも、商品販売を目的としているFPもおられます。

商品販売をする場合は、
その商品を販売することで、商品そのものを取り扱っている会社から
販売手数料を受取ることができます。
保険の場合これが、いわゆる「保険代理店」ってヤツです。

この保険代理店のCMは、昔はまったく見かけませんでしたが
ここ数年の間に、テレビでよ~く見かけるようになりました。
また、街中でも、保険代理店の大々的な看板や店舗が一気に増えました。

勢力拡大中の最近の保険代理店は、取り扱う保険会社の数がとにかく多い!!!
ほとんどの保険会社を網羅しているんじゃないか?というぐらい多いです。
すごいです。ハンパないです。
管理だけでも大変そうです。

でも、これが、いまどきの保険代理店のアピールポイントなんですよね。
多くの保険商品の中から、顧客に適切な商品を紹介するわけです。
そして、顧客に紹介するときに、FPの手法が使われているならば、
「顧客のライフプランに合った保険商品の提案」につながるわけです。

このとき、本当に純粋に顧客のライフプランに適した
保険商品を紹介している代理店はどれぐらいいるのか?というのが
私の素朴な疑問です。

人間は欲深いものです。
どう考えたって、販売手数料の高い保険商品や
顧客に勧めやすい商品ってあると思います。
それらを意識的に(または無意識に)勧めていないか?

結果として、それらが顧客にとっての最適な保険商品なら
結果オーライでまったく問題ありませんが、
そうではないことが多いはず(勝手な憶測ですが)。

結局、顧客にとって、最適かどうかの判断は
顧客自身が判断するのが一番・ベストなのではないかと思ってしまいます。
そのためには、必然として保険関連の知識が必須になります。

でも、それが可能ならば、FPのところに保険の相談にくる顧客は
いなくなります。
では、FPの役割はナンダ?

顧客のサイドに立って言うならば、
保険の相談は、保険代理業を行っていないFPにすべき
というのが私の持論です。
だって、保険商品の販売をしていないんだから
販売手数料が・・・という販売側の雑念なしで顧客にとって
本当に必要な商品のおすすめができるわけですからね。
これが、中立公正なFPだと思います。

もし、FPに保険の相談をする場合は、
そのFPに第一声として「保険代理店やってますか?」と
聞くとよいかもしれません。

もちろん、そんな雑念なしで
顧客の立場になって、ライフプランに沿った保険提案をしてくれる
保険代理店もあります(ささやかなフォロー(汗))けどね。