ファイナンシャルプランナースペシャリストによるこっそり裏講義

前回は、安定的なインカムゲインを得られる投資対象として、J-REITや現物不動産を
挙げましたが、「分配金」といえば、まず流行の毎月分配型投資信託を思い浮かべる人が
多いのではないかと思います。

毎月分配型投資信託も、この度の金融危機の影響を受け、軒並み基準価格が下落しました。
毎月分配型投信の主流は、外債投信です。外債投信は、各国の金利低下によって債券価格
は上昇しているものの、円高の進行が基準価格の下落をもたらしました。
(※金利が下がると債券価格は上昇します。理由がわからない人は、テキストをよく勉強
してください。)

分配金として受領した分については、その後の値下がりによる損失を免れたことになり
ますが、一部の毎月分配型投信は、今年になって分配金額を引き下げました。
実は、毎月分配型投信の分配金は、債券の利息だけで賄っているわけではなく、債券の
売却益も充てているのです。
ですから、基準価格が下落すれば、分配金の原資が減少します。
また、外債の利息は現地通過で支払われますから、円高になると、利息収入も目減りする
ことになります。
このように、毎月分配型投信の分配金は、債券市場や為替の影響を強く受けるという点で、不動産とは大きく異なります。

マーケットに左右されない安定的なインカムゲインを求めるのであれば、現物不動産や
J-REIT以外にも、個別の債券投資や預貯金という手段もあります。
しかし、これらは、利回りの点であまりに物足らないと感じる場合が多いでしょう。
そのような場合には、債権の証券化商品という選択肢もあります。

債権の証券化商品というと、サブプライムローンが頭に浮かんで印象がよくありませんが、
債権の証券化商品の中には、元利払の安全性がかなり高い商品もあります。
このような商品であれば、マーケット動向に左右されず、安定的な収益を得ることが
可能ですので、ポートフォリオの中に入れておけば、他の資産の損失を補填する役割を
果たすことができるでしょう。

さて、2月は終わるのが早いですね。
次回は、ひとまず、このテーマの最終回としたいと思います。



伊藤 亮太

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