ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

平成26年5月実施の3級学科試験について

みなさん、こんにちは。
少し遅くなりましたが、前回の本試験のコメントをしたいと思います。

【ライフプランニングと資金計画】
いつもどおりの難易度で、本試験定番のテーマが
出題されています。
これは、ほぼ全問正解!と、いきたいところです。

【リスク管理】
こちらも、いつもどおりの難易度です。

リスク管理の場合、試験対策として学習する保険商品の数が
多いので、それらすべてを攻略するのは3級受検生にとっては
なかなか大変なのではないかと思います。
そんな背景を考えると、学習する範囲が広い割には
試験には、当然ながら学習した一部分しか出題されないことを考えると、
問題自体の難易度は低くても、「学習する」という点では大変だと思います。

攻略のポイントは、とにかく各商品の特徴を
過去問題を使用して把握することです。

【金融資産運用】
とても珍しくデリバティブ取引に関する問題が出題されました。

おそらく、そこまで学習を網羅している受検生は
少なかろう、と考えると、
多くの受検生が適当にマークした可能性が高いです。
とはいえ、1問程度不正解になっても、
即座に不合格になるわけではありませんから、
そんなこともあるさ、と気軽に構えていいと思います。

【タックスプランニング】
いつもどおりの難易度で、本試験定番のテーマが
出題されています。

高得点が狙える内容でしたが、そもそも
所得税苦手だ・・・という受検生は多いので
難易度が低くても、難しいと感じてしまうのは致し方のないことです。

【不動産】
これまでと同程度の難易度です。
穴埋め問題では、数字が問われやすい科目ですから、
出題頻度の高いテーマの内容と、それに加え重要な数字を
しっかり暗記することが大切です。

【相続・事業承継】
今後改正を控えているテーマは出題されず、
いつもどおりの難易度です。

この科目だけではありませんが、改正が予定されているテーマについては、
出題を避ける傾向があります。
なんと言っても、FP試験は年3回もあり、
試験ごとに出題基準日が違うのが理由だと思いますが、
やはり、出題する側としては、無難な落としどころということで
避けるのではないかな~と勝手に推測しています。
(と、いうことは改正後、半年後以降の試験では必ず出る)

相続については、平成27年以降発生する相続については
大改正内容が適用されますが、
これは、あまりにも大きな改正すぎて、
逆に試験に出るのではないかと、これもまた勝手に推測しています。

いずれにせよ、学生時代に果敢にチャレンジした
「適当に試験に出るところのヤマをあてる」は
(私だけか???)
資格試験では、しかもFP3級では、しないでください。
どんな内容が試験に出ても、基本事項は確実に得点しにいってくださいね。