ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

地価動向

先月24日に、今年の公示価格が発表されました。
(これを、「地価公示」といいます。)
新聞紙上でも大きく取り上げられていますから、ご覧になった方も多いと
思います。
公示価格について、今さらご説明する必要はないと思いますが、今年の
地価公示は、地価の全国的な下落傾向を顕著に表すものとなりました。

地価の動向については、FP試験ではあまり出題されませんが、
平成18年と19年に土地白書からの出題があり、19年には都道府県地価調査
(基準地標準価格)からも出題されています。
土地白書は、毎年6月に国土交通省が国会への年次報告として作成するもので、
地価については、その年の公示価格を基に、その前1年間の動向をレポート
しています。
つまり、昨年6月に作成された土地白書では、平成20年1月1日時点の
公示価格を基に、平成19年の1年間の地価動向をレポートしているわけです。

平成20年の地価公示時点では、全国平均で2年連続して地価の上昇傾向が
見られましたから、その後の1年間で、地価の動きは上昇から下落へと
180度転換してしまったと言えます。
このような状況の中、FP試験において、今さら昨年の土地白書ベースの
出題があるとは思えません。
一方、今年の地価公示からの出題は、5月試験には間に合いませんが、
9月試験に出題されてもおかしくありません。
また、昨年の都道府県地価調査時点では、すでに地価上昇の鈍化~下落傾向が
表れていますので、5月試験でもここからの出題はあり得ます。

地価公示、都道府県地価調査、土地白書とも、概要はすべて国土交通省の
土地総合情報ライブラリー(→ http://tochi.mlit.go.jp/ )で閲覧できます。
昨年からの地価の下落は、大きなトピックですから、一度目を通しておくと
よいでしょう。