ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

2008年中の改正事項(1)

5月のFP技能検定の法令適用基準日は昨年の10月1日ですが、試験の
出題事項の中には、昨年の4月2日から10月1日までの間に、法令や税制の
改正とは別に、制度や状況等に大きな変更のあった事項もあります。
こうした変更点については、5月試験で出題される可能性もあります。
今回から、これら広い意味での改正事項を確認していくことにしましょう。

まずは、金融資産運用設計の分野です。
金融・経済の基礎知識に関する出題事項の中に、景気動向指数があります。
景気動向指数については、主にDI(ディフュージョン・インデックス)を中心に
学習しているはずですが、景気動向指数には、DIのほかにCI(コンポジット・
インデックス)という指標もあります。
景気動向指数は、内閣府から毎月発表されますが、昨年の4月分からは、
それまでのDIに代わって、CIを中心とした発表方法に変わりました。

CIの算出にあたって採用されている指標は、DIと同じ3系列29の指標です。
CIは、各系列内の指標の前月からの変化率を合成し、その合成変化率を前月の
CIに乗じて求めるもので、DIが景気の局面や転換点の判定に用いられるのに
対し、CIは主として景気変動の大きさやテンポ(量感)を表します。
景気動向指数については、DIに加えて、このCIについても押さえておくように
しましょう。

なお、4月6日に発表された2月分の速報によると、CI(一致指数)は、
景気の「悪化を示している」と判断されました。
内閣府が「悪化を示している」と判断したのは、2008年6月分公表以来、
9ヶ月連続となります。
景気はどんどん悪くなっていることが表れています。