ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

富裕層開拓への道③

皆さん、こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太です。
前回、富裕層の属性について、キャッシュリッチおよび投資に積極的かどうかから検証してきました。今回は、富裕層の資産運用の考え方について解説します。

■資産保全重視の考え方
キャップジェミニとメリルリンチ・ウェルスマネジメントの調査結果「富裕層顧客の優先事項上位」では、資産運用という観点からは、資産保全や効果的なポートフォリオ管理を重視していることがわかっています。どちらかといえば、資産を守りながら着実に増やしたい、リスクをできるだけ回避しながら安定的運用を好むといった意向が強く、そのためのアドバイスを求めたいのが富裕層の本音のようです。

一方で、報告書と手数料の透明性という部分も重要視している富裕層は多く、投資信託であればどんな運用を行い、結果どうだったのかが詳しく知りたい方が多いようです。また、その対価として手数料がいくらなのか。決して手数料を抑えたいという方ばかりではなく、運用がうまくいっている場合や、それなりのサービス、報告書がしっかりしている場合には、しっかり手数料を払ってもよいというあらわれと捉えることができます。

アドバイスをいかに的確に行うか、いかにお客様に寄り添っていることが伝わるかどうかが重要なのです。これは何も資産運用の話だけに該当することではなく、どんなサービスや商品の提案を行う場合でも通用する話といえましょう。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)は、日本学生支援機構の奨学金制度と重複して利用することができない。

<解答> ×
重複して利用可能です。

【問題2】
逓増定期保険は、保険期間の経過に伴い死亡保険金額が所定の割合で増加するが、保険料は保険期間を通じて一定である。

<解答> ○
逓増定期、逓減定期ともに保険料は保険期間を通じて一定になります。

いかがでしたでしょうか?

それではまた次回、お楽しみに★