ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

老後を考えると、医療費や認知症・介護への不安がある。どう備えればよい?①

皆さん、こんにちは。フォーサイトFP専任講師伊藤です。

今回は老後の一つの悩みとして、医療費等について2回に分けて解説していきます。

老後には生活資金の他、医療費や認知症・介護への不安があります。こうした備えはどのように行えば良いでしょうか。昨今では、健康志向もあり、健康維持に努める高齢者の方も多いものの、認知症や介護の問題はいつ誰に起きてもおかしくないものであり、家族が大変な思いをするケースもあります。そのため心配になっているお客様も多いことでしょう。
こうした場合には、資金面からの対応策を検討していく必要があります。どのように考えていけば良いでしょうか。

■資金面からの対応
どのような状況になるかによって、医療費や介護にかかる費用は異なってきます。一般的には、ケガや病気などに備えて300~500万円前後の資金を確保しておくことが望ましい。これは治療費の他、その間にかかる様々な費用(差額ベッド代、交通費など)も含んだ一つの考え方です。

とはいえ、これですべてカバーできるとは必ずしも言えません。長期的な治療や介護の場合、不安は増す一方でしょう。公的な保険だけでは心許ないという方もいるかもしれません。そこで対応したいのが、民間の医療保険や介護保険です。年をかさむほど病気リスクは高まるといえるため、できれば終身医療保険が望ましいです。もちろん、資金的に問題がないと言える方は医療保険に加入する必要がないケースもあります。

介護はどうでしょうか?以前であれば、身近に子どもたちが住んでおり、誰かしら面倒を見てくれることで対応できた方は多いことでしょう。しかしながら昨今では、子どもの数も減り、また近くに面倒を見てくれそうな子どもがいないといったケースも多くなってきているように見受けられます。そこで検討したいのが民間の介護保険です。生命保険文化センターの調査によれば、民保加入世帯(かんぽ生命を除く)における介護保険・介護特約の世帯加入率は15%前後。医療保険の世帯加入率が9割近くであることを考慮すると、まだまだ介護保険加入者は少なく、今後増加していくものと推察されます。

続きは次回へ。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
自己資本比率とは、総資本に対する自己資本の割合を示したものである。

<解答> 〇
自己資本比率とは、総資本(=総資産)に対する自己資本の割合を示したものです。この比率が高いほど健全度が高いといえます。

【問題2】
クレジットカードで無担保借入(キャッシング)をする行為や商品を購入(ショッピング)する行為は、貸金業法上、総量規制の対象とならない。
<解答> ✕
クレジットカードのショッピング枠の審査は、総量規制の対象外です。しかしながら、キャッシングは総量規制が適用されます。

いかがでしたでしょうか?

それではまた次回、お楽しみに★