ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

著書『株取引の要点 買いのタイミングはココだ(技術評論社)』から①

皆さん、こんにちは。
フォーサイトFP専任講師伊藤です。

今月は、5月6日に発売されました著書『株取引の要点 買いのタイミングはココだ(技術評論社)』から、株取引のポイントについて解説します。ご興味もたれた方は、是非本書をお買い求めください。

■ただ安いだけではない!お買い得な銘柄の特徴
どうせ買うなら株価が安いときに買いたい。しかしながら、株価が低い=株価が安いではありません。株価が低ければなんでも安いわけではなく、本来の株価水準より安いものを割安株と呼びます。割安株に投資する方法をバリュー投資と呼びます。

割安かどうかは、様々な投資指標を用いて検討します。また、過去の株価や業績と比較して割安かどうかを探ることも可能です。この他、同業他社と比較して割安かどうかを判断するといった方法も検討できます。まずは簡単な割安株の見つけ方を解説します。

一つ目の考え方が、業績は堅調であるにもかかわらず、株価が低迷している会社を探すというもの。株価のチャートと業績さえ確認できれば簡単に探すことができます。もしこうした企業の銘柄を発見した場合には、なぜ業績が堅調にもかかわらず株価が上がっていないのか、その理由を考えます。もし、来期の業績が悪化するといった予想がたてられている場合には、今の業績が良くても株価が上がらないことは多々あります。これは既に来期の業績を織り込んでいるからです。こうした場合は買いの対象にはなりません。

買いのポイントは、「投資家に注目されていないこと」。例えば、名古屋証券取引所など地方に上場する銘柄の中には、全国的な知名度がなく割安株が眠っていることがあります。こうした銘柄の中に、業績が良くても注目されていない株が存在します。もちろん、東京証券取引所にもそうした銘柄を発掘できる場合があります。名前は知られていなくても、優秀な会社はあるのです。そうした割安といえる株式を発掘していく作業ができるようになると、買いのタイミングはさらに増加することでしょう。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
不動産取得税は、相続人が不動産を相続により取得した場合には課されない。

<解答> ○
相続や企業の合併では不動産取得税は課されません。贈与の場合は課されますのでご注意ください。

【問題2】
個人が法人からの贈与により取得した財産は、贈与税の課税対象とならない。

<解答> ○
法人からの贈与を受けた財産は、所得税の課税対象となり贈与税はかかりません。

いかがでしたでしょうか?

それではまた次回、お楽しみに★