ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

著書『株取引の要点 買いのタイミングはココだ(技術評論社)』から②

皆さん、こんにちは。
フォーサイトFP専任講師伊藤です。

前回に続き、5月6日に発売されました著書『株取引の要点 買いのタイミングはココだ(技術評論社)』から、株取引のポイントについて解説します。ご興味もたれた方は、是非本書をお買い求めください。

■割高でも狙い目な成長株
株式投資には、割安な株式に注目したバリュー投資の他に、今後の成長が期待できる株式(成長株)に投資するグロース投資やその時々の注目されるテーマに沿って投資を行う方法があります。成長株やテーマ株とは一体何か、解説していきましょう。

まず、成長株は、企業業績が市場平均や業界平均よりも高く伸びており、今後期待される株式のことをさします。AIなど最新の技術を用いた事業を行う企業の株式はもちろんのこと、これまでとは発想を転換し新しい市場での販売や展開などを行うことで急速に成長する企業の株式も成長株に該当します。こうした成長株は市場の注目の的となり、時には株価が投資指標からは買いにくい(割高な)状況まで上昇することもあります。これは、将来への期待のあらわれであり、指標が高いから買えないのではなく期待して買う人が多いためその波に乗るといった方法も検討する必要があります。

■旬のテーマに沿うテーマ株
一方、テーマ株とは、その時々の世間の注目を集めるテーマがもとになりピックアップされる株式のことです。5Gなどの次世代技術の他、環境(太陽光・風力発電)、巣ごもり消費などその時々の状況により対象となる株式は異なります。選挙であればムサシ(7521)といったテーマの定番となる株式もあります。

こうしたテーマ株は、旬があるため、時期を捉えた投資が必要です。旬が過ぎれば注目度も低くなり、値上がり要素が少なくなる可能性もあります。いかにニュースや新聞などでテーマを見出すか、また今後何が流行しそうか予想し、それに関連する銘柄を発掘、誰よりも先に投資できるかが勝負のポイントになります。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
相続により財産を取得した者が、相続開始前3年以内に被相続人から暦年課税による贈与により取得した財産は、原則として、相続税の課税対象となる。

<解答> ○
相続により財産を取得した者が、相続開始前3年以内に受けた贈与財産(暦年課税)は、原則として相続税の課税対象となります。

【問題2】
相続税額の計算上、死亡保険金の非課税金額の規定による非課税限度額は、「600万円×法定相続人の数」の算式により算出される。

<解答> ○
死亡保険金の非課税限度額は、『500万円×法定相続人の数』で計算されます。

いかがでしたでしょうか?

それではまた次回、お楽しみに★