ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

著書『株取引の要点 買いのタイミングはココだ(技術評論社)』から④

皆さん、こんにちは。
フォーサイトFP専任講師伊藤です。

前回に続き、5月6日に発売されました著書『株取引の要点 買いのタイミングはココだ(技術評論社)』から、株取引のポイントについて解説します。ご興味もたれた方は、是非本書をお買い求めください。

■7~9月は狙い目
1年を通して考えた時に、買いのチャンスに時期はあるのだろうか?はっきりあると断定はできないものの、買いのチャンスといえるのが7~9月あたりにあると考えられます。これはなぜでしょうか。

これにはアノマリーが該当するからといわれています。株式相場では、「花見ラリー」なる言葉があります。花見ラリーとは、節分から4月頃までは株高になりやすいことを示したものです。この背景には、3月決算の企業の決算に対する期待感や、新年度の始まりによる資金流入が期待されることが背景にあります。

一方、「こいのぼり天井」という言葉があります。活況な4月をよそ眼に、天井をつけ鯉のぼりの時期を過ぎると下落するというアノマリーです。米国や欧州では「セルインメイ」といわれ、5月には売れという言葉があるぐらいです。そして「夏枯れ相場」「彼岸底」という言葉があるように、夏休みによる海外投資家の参加が減ることで7~8月は低迷し、9月に底をつけやすい。こうしたことが日本株では当てはまることが多いため、7月から9月に株を仕込むには良い時期と考えることができます。

なお、実際にはすべての株式に当てはまるわけではありません。また、コロナショックなど想定していないような状況が生じた場合にはこのような流れが確認できない場合もあります。こうした傾向のある3月決算の企業などを探し出し、夏から秋にかけて買い春に売るといったパターンを行いつつも、該当しない場合に備えて他の方法でも買いのタイミングを見計らっていくとよいでしょう。

■まとめ
今月は、株の買い方のタイミングについて、投資初心者の方向けにまずは何を行えばよいか、すぐにでも実践できる内容を中心に解説してきました。投資は経験値がモノを言います。経験を積むほど判断力がつき、どう対応すればよいかわかるようになります。是非参考にしてみてください。

(著書)
株取引の要点 買いのタイミングはココだ(技術評論社)
https://amzn.to/3OUsHw7

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
不動産の登記事項証明書の交付を請求することができる者は、当該不動産の所有者に限られる。

<解答> ✕
不動産登記事項証明書は、誰でも入手できます。

【問題2】
アパートやマンションの所有者が、当該建物の賃貸を自ら業として行うためには、宅地建物取引業の免許を取得しなければならない。

<解答> ✕
自分でアパート経営を行う場合は、宅地建物取引業の免許は必要ありません。

いかがでしたでしょうか?

それではまた次回、お楽しみに★