ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

様々な改正情報(新しい株価指数)

皆さん、こんにちは。
講師の伊藤です。

前回に続き、2017年改正など最新情報をお届けします。今回は、試験には直接関係ないかもしれませんが、新しい株価指数の公表について解説します。

2017年3月13日から、東京証券取引所と日本経済新聞社は、「JPX日経中小型株指数」を共同開発し、算出・公表を行っています。

これまでJPX日経インデックス400が公表されており、資本の効率的活用や投資家を意識した経営観点など、グローバル基準から投資魅力の高い会社をピックアップし株価指数を算出してきました。

今回はこの中小型株版といえるものです。200の企業から構成されており、東証の市場第一部、市場第二部、マザーズ、JASDAQ を主市場とする普通株式からピックアップされます。選出の仕方は、まず各市場の中で時価総額上位20%以内となる大型株は除外します。そして、流動性を考慮するために時価総額100億円以下、直近1年間の売買代金合計が150億円以下の銘柄も除外されます。このうえで、3年平均ROEや累積営業利益をもとに、銘柄が選ばれることになります。

こうしてピックアップされた銘柄は、いわば日本の成長を支える真の企業といえ、これからの伸びしろが大きい企業になります。2017年4月5日から、この指数との連動を目指すETFが東証に上場していることから、資産運用の一つとして組み込んでみると面白いかもしれません。NISAなどでの運用を検討してみるとよいでしょう。

今後も改正、最新情報をお届けします。是非皆さん知識のブラッシュアップに努めてください。

<予想問題>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
会社員Aさんの平成28年分の収入等は下記<資料>のとおりである。ライフプランの基本となるキャッシュフロー表の作成に当たり、下記<資料>に基づき算出される可処分所得として、最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。
[収入金額]
給与収入:750万円
[税金、所得控除の控除額]
所得税・住民税:65万円
雑損控除 :50万円
社会保険料控除:80万円
医療費控除 :10万円

1. 545万円
2. 555万円
3. 605万円
4. 685万円

<解説>
可処分所得=給与収入-所得税・住民税-社会保険料
で計算することができます。
したがって、本問の場合、
可処分所得=750万円-65万円-80万円=605万円
正解は3.となります。

いかがでしたでしょうか?最新の過去問からピックアップしてみました。しっかりおさえてください。
それではまた次回、お楽しみに★