ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

日本経済新聞の読み方(その①)

皆さん、こんにちは。
講師の伊藤です。

今回は、日本経済新聞の簡単な読み方について解説していきます。新聞の読み方がわからないというお声をよくお客様などからいただくこともあり、マーケットの用語と意味について解説していきたいと思います。

日本経済新聞朝刊では、毎日14面~15面あたりに【マーケット総合1】が掲載されています。【マーケット総合1】の一番右上部分には『マーケットシグナル』と記載のある部分があります。ここには、日本をはじめとした前日の株価の終値や外国為替、金利、商品(金や原油)価格などが掲載されています。この部分を見ることで、現状日本の株式相場が活況であるのかどうか、また為替の状況、アジア各国の株式市況などを把握することができます。細かい部分は省いて、主な掲載内容とその用語の意味について解説します。

■マーケットシグナルの用語解説
マーケットシグナル部分[東証1部と記載の部分]を見ると、下記のような順で用語が記載されています。ここでは主な用語について解説します。
<【マーケット総合1】マーケットシグナルに記載されている主な用語>
●日経平均株価
日経平均株価は、わが国の株式市場の代表的な株価指標の一つになります。日経225とも呼ばれ、東京証券取引所市場第1部に上場する銘柄のうち225銘柄をもとに計算された平均株価になります。日本経済新聞社が算出・公表をしていることからこの名称がついています。

●東証株価指数(TOPIX)
東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所市場第一部のすべての銘柄の株価をもとに算出される時価総額指数になります。TOPIXは東京証券取引所が算出を行っています。発行済株式総数が多く、時価総額の大きい株式の影響を受けやすい点が特徴といえます。時価総額の大きい企業とは、業種でいえば銀行や通信、不動産などが該当します。内需の代表ともいえる業種において時価総額が大きいといえ、そのためTOPIXは内需の影響を受けやすいともいえます。日経平均株価もTOPIXも数値が大きいほど日本経済は好調といえます。

●売買代金
売買代金とは、約定株価(売買された株価)×売買成立株数で表されます。簡単にいえば、取引された金額の総額を表します。
なお、東京証券取引所市場第1部の売買代金が2兆円(以前は3兆円)を上回ると売買が活況を呈しているとされます。
他にもFPとして、知っておいてほしい様々な用語があります。次回、続きを解説していきます。

<予想問題>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の各文章を読んで、正しいものまたは適切なものには①を、誤っているものまたは不適切なものには②を、解答用紙にマークしなさい
【問題1】
個人事業主や農林漁業者などが被保険者となる国民健康保険は、国が保険者として運営している。

<解答> ×
個人事業主や農林漁業者などが被保険者となる国民健康保険は、市町村が保険者として運営しています。

【問題2】
老齢厚生年金の繰下げ支給を申し出る場合、老齢基礎年金の繰下げ支給と同時に申し出なければならない。

<解答> ×
4.老齢厚生年金と老齢基礎年金をそれぞれに繰下げ時期を選択でき、同時に行う必要はありません。

いかがでしたでしょうか?繰下げは両方同時に行う必要はありませんのでご注意ください。
それではまた次回、お楽しみに★