ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

日経新聞の読み方(その②)

皆さん、こんにちは。
講師の伊藤です。

前回に続いて、日本経済新聞のマーケット面の読み方について解説していきます。

<【マーケット総合1】マーケットシグナルに記載されている主な用語(続き)>
●売買高
売買高とは、株式等が売買された数量を表します。出来高とも言われます。一般に、東証1部の1日の売買高が20億株あると活況とされています。

●騰落レシオ(25日移動平均)
騰落レシオとは、市場の過熱感を判断する際に利用される指標の一種になります。これは、ある一定期間の値上がり銘柄数の合計を値下がり銘柄数の合計で割ることで求められます。日本経済新聞の場合、25日移動平均線と記載があるため、具体的には「東証一部における25日間の値上がり銘柄数の合計÷25日間の値下がり銘柄数の合計×100」で求めることができます。
この値が100%の時は中立の状態、120%を超えると買われすぎ、70%を割ると売られすぎと判断されます。

●時価総額
時価総額とは、一般的に上場企業の企業価値を表す指標ともいえます。発行済株式総数×株価で算出されます。日本経済新聞のマーケットシグナル部分における時価総額とは、東京証券取引所市場第1部全体の時価総額であり、1部上場企業の価値を合計したものになります。1989年12月のバブル時には東京証券取引所市場第1部の時価総額は最大で590.9兆円でした。2017年9月19日に、613兆7404億円となり、過去最高となっています。世界的な株高、円安・ドル高の流れがバブル景気をも上回る時価総額をもたらしています。
こうした用語がわかると、新聞を読む目も変わると思います。是非参考にしてください。

<予想問題>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の各文章を読んで、正しいものまたは適切なものには①を、誤っているものまたは不適切なものには②を、解答用紙にマークしなさい
【問題1】
確定拠出年金の老齢給付金を60歳から受給するためには、60歳時点で確定拠出年金の通算加入者等期間が20年以上なければならない。

<解答> ×
老齢給付金は、確定拠出年金への最初の掛金の拠出から10年以上経過していれば、60歳から受け取ることができます。

【問題2】
国の教育ローンの資金使途は、受験にかかった費用(受験料、受験時の交通費・宿泊費等)および学校納付金(入学金、授業料、施設設備費等)に限定されている。

<解答> ×
学校納付金以外にも、受験にかかった費用、在学のため必要となる費用(家賃等)、教科書代、教材費、国民年金保険料などに適用できます。

細かい内容ですが、いずれも重要事項です。是非覚えておいてください。
それではまた次回、お楽しみに★