ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ

配当金について

皆さん、こんにちは。
講師の伊藤です。

今月四回目は、配当金について解説します。

■配当があるかどうかを調べるには?
株式投資の醍醐味には、値上がり益(キャピタルゲイン)だけでなく、
配当(インカムゲイン)があることも忘れてはなりません。
業績が良い企業、株主想いの企業の場合、配当金が多くでる可能性があり、
毎年お小遣い代わりに配当金を楽しみにする投資家もいます。

それでは配当金がどのぐらい出るのかはどうしたら調べることができるのでしょうか。
その方法として、四季報から調べることが挙げられます。四季報では過去の配当金がどれぐらいであったか、
また、今後の配当金予想も示してありますので、毎年一定の配当金なのか、業績向上に連れて配当金も上昇傾向にあるのかどうかチェックしてみましょう。

次に、企業のIR情報をチェックしてみてください。企業のホームページにあるIR情報(投資家情報)を見ると、
「配当予想の修正に関するお知らせ」といった情報が公開されていることがあります。
増配、減配いずれのケースもありえますが、なぜ増配(もしくは減配)するのかといった理由とともに
いくら増配(減配)するのかが記載されていますので、
配当金の予想と見比べ変化がないかどうかも知っておくべきです。
配当予想のお知らせが公開されると、これに伴い株価が変動する可能性があります。

■配当利回りを計算してみよう
それでは配当金がいくらか分かったところで、配当利回りを計算してみましょう。
配当利回りとは、購入した株価(投資金額)もしくは現在の株価に対して1年間でいくら配当金が受け取れるかを示したものになります。
配当利回りの計算式は下記のとおりとなります。

配当利回り(%)=1年間で得られる配当金額÷投資金額×100
(現在の株価の場合、1年間で得られる配当金額÷現在の株価×100となります)

仮にA社の株価が1,200円のときにA社株式を購入し、1年間で配当金を24円得ることができたとしましょう。
このとき、A社株式の配当利回りは、24円÷1,200円×100=2%と計算できます。

企業のIR情報を見ると、配当金の予想が公表されているケースがありますので、
その予想配当金を用いて配当利回りを計算してみましょう。仮に3%といった配当利回りが計算できる場合には、配当魅力は高いといえます。
ただし、あくまで予想配当金ですので、場合によっては減配となるおそれはないかどうか、確認する必要があります。

この予想配当利回りは、四季報をみることである程度把握することが可能です。
ただし、四季報が発売された時期から乖離している場合には、
ご自身で現在の株価と予想配当から予想配当利回りを計算する方がよいでしょう。

<最後に一言>
今回で私の担当は終了です。おかげさまで多くの受講生から、
様々なセミナー等(全国四季報セミナー、四季報オンラインサロン、各金融機関の講演会、FP協会の継続教育セミナーなど)
でお会いすることもできました。

今後、皆様とどこかでお会いできる日を願って、今後も日々邁進してまいります。
フォーサイトのFP講座を通して、皆様から合格のお礼(メッセージ)をいただいたことに大変感銘を受けております。
また、いろいろな場所でお声がけしていただければ気軽にお話しできると思います。何かありましたら私個人のHPをご覧ください。

そして、これから受験する方へ。次の講師も大変優秀な方です。
私と違うタイプだと思いますが(笑)、最後まで面倒を見てくれると思います。

最後に、これからの皆様のご多幸を祈願して、締めくくりとさせていただきます。皆様に幸あれ!