ファイナンシャルプランナー講座の講師ブログ
真面目な年金の話①

皆さん、こんにちは。
ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太です。

今回から3回にわけて、
試験対策も兼ねて年金の話をつづりたいと思います。
わが国の公的年金の特徴について確認していきましょう。

まずは1つ目の特徴について。
(1)国民皆年金
わが国の公的年金制度は、
20歳以上60歳未満のすべての国民が国民年金制度に加入し、
基礎年金給付を受けるという国民皆年金の仕組みをとっています。
原則として65歳から老齢基礎年金を受け取ることができます。

この国民皆年金制度は、昭和36(1961)年に自営業者等を対象とする
旧国民年金制度が発足したことにより実現しました。

しかしながらその当時は、国民年金、厚生年金、共済年金は
それぞれ別の制度として運営されており、産業構造の変化等により
財政基盤が不安定になったり、加入する制度により給付と
負担の両面において不公平が生じていました。

このため、昭和60(1985)年の年金改正において、
基礎年金制度が導入されました。

これにより、基礎年金(国民年金)部分は
全国民共通に給付される仕組みとなり、厚生年金等の
被用者年金は2階部分として、報酬比例年金を受け取る制度へ再編成されました。

基礎年金部分は、老後生活の基礎部分を保障することから、
その費用については、国民全体で公平に負担する仕組みとなっています。

具体的には、厚生年金などに
属する被保険者数等に応じて、基礎年金給付費を負担しています。

現在の仕組みは1985年からであり、
1961年に国民皆年金・皆保険となった点は覚えておいてくださいね。

<過去問題の演習>
3級・2級受験者、いずれも解いてみてください。
次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の
融資限度額は、外国の教育施設に3ヵ月以上在籍する資金として
利用する場合は学生・生徒1人につき500万円である。

<解答> ✕
日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の
融資限度額は、外国の教育施設に3ヵ月以上在籍する資金として
利用する場合は学生・生徒1人につき450万円となっています。

【問題2】
負債の部において、
1年以内に返済しなければならないものは「流動負債」となる。

<解答> ○
流動負債は1年以内に返済しなければならず、
固定負債は1年超の返済期間があるものが該当します。

いかがでしたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに★