行政書士講座の講師ブログ

日本の司法制度

皆さん、こんにちは!
フォーサイト専任講師・行政書士の福澤繁樹です。

学習の進み具合は、いかがですか?
順調な方は、その調子をキープしていきましょう。今ひとつ調子が上がらないという方は、ぜひ生活習慣を見直して、勉強時間を確保しましょう。

さて、昨年の大晦日に飛び込んできた、「カルロス・ゴーン被告の海外逃亡」というニュースですが、非常にびっくりしました。

門外漢の私が書くのもおこがましいのですが、その被告の声明では、「もはや私は有罪が前提とされ、差別がまん延し、基本的な人権が無視されている不正な日本の司法制度の人質ではない」「私は正義から逃げたわけではない。不公正と政治的迫害から逃れたのだ」と述べたと伝えられています。

もちろん、海外逃亡をした被告の罪は大きいと思います。
しかし、他方で、日本では起訴有罪率が99.9%といわれています(必ずしも起訴有罪率を99.9%と断定することはできないと言われていますが、最高裁判所の司法統計からも起訴された場合には、高い有罪率となります)。
さらには、2018年11月19日に逮捕されてから、2019年3月6日に保釈されるまで、通算して実に100日以上の勾留をしていたことなどを合わせて考えると、日本の司法制度を「人質司法」という被告の言い分も全くの理がないわけではないとも思えてきます。

いずれにしても、この事件の解決がどこに向かうのかについては、個人的にも非常に興味があります。
さらには、今後の日本の司法制度のあり方にも注目をしていきたいと思います。

今回は、このへんで。