行政書士講座の講師ブログ

自由時間の罠

今回は、受講生の方の中で、なかなか勉強がはかどらないと悩んでいる方に
向けて、環境を変えてみるという話しをしたいと思います。

私が行政書士になったときは、まずは自宅事務所からスタートしました。
そして、3年後には自宅近くのワンルームマンションを借りて事務所にし、
そこから1年で、現在の合同事務所形態になり、市役所の隣のビルに事務所を
移しました。

今から6年以上前のことです。

いまでは、事務所の仲間がいますので、ある意味では「職場」が確立されています。
(ちょっと変な日本語ですね)

でも、最初の自宅事務所から、その後の一人で借りたワンルームマンションの事務所当時は、
「職場」と「お部屋」の中間のような存在だったと思います。

特に、後者の一人で借りたワンルームマンションの事務所の場合には、
自宅と違って家族もいませんので、まさに一人の空間でした。

一人で仕事をしていると、非常にはかどります。
その一方で、一人で仕事をしていると、非常に誘惑に弱いです。
眠ければ、直ぐに寝ます。
サボりたければ、直ぐにサボります。

そんな快適な事務所ライフをエンジョイしていた私ですが、
やはり、数ヶ月経過すると、これは能率が悪いのではないか、
それに、なんだか怠け癖がついているような気がする、と思い始めました。

自由な時間は快適でストレスがないことは確かですが、
その自由な分だけ、自分の意思の強さが求められます。
私なんか意思が相当に薄弱ですから、少しでも苦しいと思うと、
すぐに諦めてしまいます。
今思えば、一人事務所の時間は、非常に快適な時間でしたが、
やはり、色々考えると、いまの合同事務所の方が、
私には合っているのではないか、と思います。
(まあ、今もそんなに能率的かどうかわかりませんが)

人間は環境の動物だと思います。

勉強や仕事の能率を左右するのは、
多分、自分の意思の強さなんだとは思いますが、
それだけではなく、自分の周りの環境を整えてみるということも
大事なことかもしれません。