行政書士講座の講師ブログ

功罪表

皆さん、こんにちは!
フォーサイト専任講師・行政書士の福澤繁樹です。

今回は、「功罪表」というものをご紹介したいと思います。

この「功罪表」の提唱者は、ベンジャミン・フランクリンと言われています。
このベンジャミン・フランクリンという人は、1706年にアメリカに生まれた政治家・学者です。凧を用いた実験で、雷が電気であることを突き止めたことで有名ですね。

今回ご紹介する、フランクリン氏が提唱した「功罪表」とは、以下のようなものです。
1、何か意思決定をする際に、紙の真ん中に縦棒を一本引き、向かって左側にその事柄のメリット、右側にデメリットを書いていく。
2、書き出したそれぞれの理由に対して、その重要度を評価して数値化して付与していく。例えば、デメリットの理由として「お金がかかる」とあれば、それには5段階中で5の評価を付与するというような具合です。
3、そして、付与された数値を、メリット・デメリットでそれぞれ合計し、それらを相殺すると、どちらに与するべきかがわかるということです。たとえば、メリットが20点、デメリットが18点ということであれば、メリットが2点上回りますので、メリットの側に軍配があがるというわけです。

この功罪表は、大きな決断に用いることを前提に、それぞれの理由付けや評価には時間を掛けて吟味するのが本来のようですが、そのような使い方だけではなく、日常の行動の決定などにも使用できると思います。
例えば、今日の夕飯は魚料理にしようか肉料理にしようかと迷ったときなどにも、この功罪表は使えると思います(笑)。
もちろん、家を買うか否かとか、車を買うべきかどうかとか、国家試験を受験するかどうかなどのもう少し重要な判断にも使えると思います。

個人的には、このような手法を用いることで、物事の判断を自分の直感だけではなく、メリット・デメリットの比較検討によって行うという習慣を身につけること自体が、とても良いことだと感じています。

気になった方は、ぜひ実践してみて下さいね。