行政書士講座の講師ブログ

テキストの分量が少なめで心配

みなさん、こんにちは!
フォーサイト専任講師の福澤です。

学習の進捗状況はいかがですか?
毎日の積み重ねが大きな成果を生みますので、コツコツと頑張っていきましょう!

フォーサイトの行政書士講座では、たまに、受講生の方から「テキストの分量が少なめで心配」というご意見を頂きますので、その点について書いてみたいと思います。

受講生の方の中には、問題演習を行った時点で、テキストに掲載のない知識が出題されていると、「テキストに掲載されていない」という一点のみで、
自分のインプットが不十分だと感じてしまい、不安になるケースもあるようです。
しかし、極論すれば、すべての知識を網羅した分厚いテキストは、
短期合格のためにはかえって有害だと思います(実際には、そんなテキストは存在しないですが…)。

そもそも人間の記憶は、繰り返し反復学習することで定着します。
そうだとすると、あまりに分量の多いテキストでは、短期間に何度も繰り返して反復学習することはできません。
つまり、分厚いテキストでは、結果として、多量の未消化な知識を持つことになります。
昔から、試験では「100の曖昧な知識よりも、1の確実な知識のほうが役に立つ」と言われています。
その意味では、多量の未消化な知識は合格には有害でしかありません。

上記のことを踏まえると、テキストについては、なるべく基本的な知識に限定された薄めのものを選び、
そしてそれを何度も反復することが良いと思います。

なお、ここで注意すべきは「基本的な知識」というのは、一般的な法律のテキストとしてのそれではなく、
行政書士試験の傾向に合致した「基本的な知識」であるべきだということです。
出題傾向を踏まえて編集されたテキストを反復することで、自然と行政書士試験に必要な基本的な知識が身につくことが理想です。

このように、出題傾向を踏まえたテキストと講義で、行政書士試験にとって基本的な知識を確実に身につけて、
そして問題演習を通じて、周辺知識を強化していくことが合格への近道だと思います。
フォーサイトでは、このような観点からテキストの内容や分量を決めていますので、
みなさんは、あまり心配せずに、お手持ちの教材を何度も繰り返すことに集中してくださいね。

それでは、今回はこの辺で。