インテリアコーディネーター講座の講師ブログ

進化する筋かい

みなさん、こんにちは。
IC講座担当講師の鈴木です。

 今回は「筋かい」についてお話ししたいと思います。
テキスト02に、「筋かいは、柱と横架材で組み立てられた構造は水平力を受けると変形しやすいので、変形し難い三角形にするために斜めに取り付ける部材」とあります。試験でも何度も出題されています。その筋かいが、今進化し続けています。
 写真は、ハウスメーカーの2×4住宅の耐力壁です。筋かいには引張りと圧縮の二種類あります。写真の筋かいは、中央にダンパーを入れることで水平力の向き(地震の揺れ)に応じてダンパーが伸び縮みして、引張りと圧縮両方の筋かいの役目を果たします。また、ダンパーに特殊粘弾性ゴムが使われていて、地震エネルギーを熱エネルギーに変換して揺れを軽減する仕組みになっています。そして、柱や横架材と粘りのある金物で強固に固定されています。
 このように、部材は日進月歩で進化していきます。常に最新情報を知っておくことは大切です。でも基本は変わりません。「水平力に対して変形しないようにする」です。

それではこのあたりで、また!