インテリアコーディネーター講座の講師ブログ

難しかった2020年度、一次試験

みなさん、こんにちは。
IC講座担当講師の鈴木です。

 2020年度の一次試験は昨年10月でしたが、正式にインテリア産業協会から問題が発表されるのは、二次試験が終わってからになります。それから問題を分析し始めます。
私は10年以上前から解説をしていますが、一番難しかったと思います。引っかけ系、重箱の隅系の問題も多く、全体としてインテリアよりも建築寄りの出題が多かったように思います。
では、振り返りたいと思います。

 まず一つ目の傾向は、このブログでもいくつか書きましたが、一つのことだけで1問となっています。枕、石膏ボード、衝撃吸収部材などです。範囲の広い試験なので今までは深掘りする問いは少なかったのですが、今回は一つのことを深いところまで問われました。
 次に二つ目の傾向は、建築寄りの出題が多かったです。インテリアコーディネーターの実務として出題されていますが、内容は建築士の実務と同じです。インテリア史の問いも例年より多いですが、一問は、建築家の自邸についてなので建築史になります。建築基準法からの出題もインテリア設計より建築設計に関係する内容でした。
 最後に三つ目の傾向は、全ての範囲からまんべんなく出題されています。特に設備と環境は範囲が広いので、今までは一部しか出題されていませんでしたが、今回は設備からは、機器・電気・照明・空調・排水、環境工学からは、音・光・熱、湿度・換気、と全て出題されました。

 全範囲から、細かく深いところまで、建築寄りの問題が多ければ当然難しくなりますね。
2020年度の傾向がこのまま続くかどうかはまだわかりませんが、少しこれらの傾向を意識して学習して下さい。意識するだけで随分違うと思います。

それではこのあたりで、また!