ITパスポートのスペシャリストによるこっそり裏講義

 皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
インフルエンザをはじめ、いろんな病気が流行る時期です。
体調管理には気をつけて下さいね。
 
 多くの会社がしのぎを削る決済事業。
QRコード、電子マネー、クレジット、ポイントを運営する企業が、皆さんの財布を取り込もうと入り乱れています!
ITパスポート試験でもQRコード、電子マネー、企業間の提携などが出題範囲となっており、技術的な要素だけではなく、経営的な要素についても詳しく知っておきたいところです。
そんな中、通信会社主導で、異業種を巻き込んだ陣取り合戦が始まりました。どことどこがくっついて、どんなやり方で、どこが業界をリードしていくのでしょう?

 2019年12月、KDDIとローソンが提携を発表しました。
KDDIがローソンの株を買って主導権を握りつつ、提携を進めていくのだそうです。
互いが持っていないところを補完しつつ、互いが持っているところを効率化するのが提携です。

 ローソンはお店を持つ小売りが本業で、様々な買い物データを持っていますが、PAYを持っていません。
 KDDIはお店がない通信が本業で、PAYにも進出(au Pay)しましたが、シェアは8%くらいで苦戦しています。
KDDIとローソンは、お店とPAYを補完できる関係にあります。

 一方、互いに持っているのは電子マネー、共通ポイントです。
auは2,800万人、ポンタは9,200万人で、重複を除いても1億人くらい!の会員基盤になるでしょう。
KDDIはお店を持たず買い物データをあまり集められませんから、ローソンの9,200万人分の買い物データ(ローソン以外での買い物も含まれる)は超魅力的なハズです。

 ローソンにとってもいいことがありそうです。
ローソンはファミマの攻勢(サンクス・ユニーとの合併や、ドンキとの提携)にさらされていて、コンビニ業界で店舗数・売上とも3位になってしまいました。
どうにかしないといけません…。
ただ、店舗を増やして売上を増やすモデルはとれませんから(働く人を確保できませんよね)、お店で提供できるコンテンツを増やして、1店舗あたりの売上を増やすしかありません。
そこでネット(KDDI)とリアル(ローソン)の融合は、ローソンにとって魅力的なハズです。

 では、どんなことをやるのでしょう?
それがとても重要なんですが、HPでは「5Gとリアル店舗を組み合わせて新しい消費体験を創造する」とされていて、
 ・消費者がコンビニ前を通ったときに好みの商品のクーポンをリアルタイムで配信、
 ・決済アプリで事前注文・決済サービスを提供、
などが挙げられているだけで、特段目新しくない…ですね。ライバルに真似されるから、まだ言えないということでしょう。
きっと驚きの新サービスがあるはずです。

 そこで、いろいろ予想してみましょう! ここからは私の妄想です。

 KDDIは資産運用・住宅ローンなどもあるじぶん銀行、ローソンはATMを運営しているローソン銀行を持っていますから、ここを合体させると一気にセブン銀行を抜いてローソンの魅力アップするかもしれません。
ローソンの店舗で住宅ローンの申込をすると、KDDIがもつ5G回線でホログラム形式の対面相談ができたりして…。KDDIは楽天とも提携済みですから、楽天銀行も合流して、預金量でネット銀行トップクラスに浮上! 

 じゃぁ、ポイントも3社で統合でしょうか? 
3社ともすでに、ポイントで疑似投資したり、実際に投資できるサービスがあります。そこも統合して楽天証券につなぎ、ポイントで投資信託を買えるサービスを充実させるなんてことができるかもしれません。

 さらに、3社連合になると、EC・コンビニが揃っていて、ローソンの商品配送網がある状態です。
ローソンのトラックにauモール・楽天市場で販売された商品を載せて、配送できるかもしれません。
auスマホにダウンロードしたアプリで通販ショッピングし、受取場所にローソン店舗を指定し、auPAYで払えばポイント10%上乗せ! 消費税分おトクです!なんてセールストークができるようになったりして(消費税法に触れないように)。
そのポイントを投資すれば、日々のお買い物が老後2,000万円問題を解決できたりして(それは、言い過ぎか…)。
 
 これまで、「ネット(通信)とリアルの融合」がいろんなところで言われてきましたが、ペイの陣取り合戦をきっかけにして、融合のかたちが見えてくるのかもしれませんね。



小野正芳

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