ITパスポート講座の講師ブログ

よくあるご質問-ファイル削除とゴミ箱を空にするの違い-

皆さん、こんにちは。

似ているようで違うものはよくあります。
「ファイル削除」と「ゴミ箱を空にする」という操作はよく行う操作ですが、
両者はどう違うのでしょう? 

よくいただくご質問なので、少し詳しくお話しいたします。

テキストでは、記憶装置への保存の仕方について、次のように説明しています。

・記憶装置の目次部分:ファイルの保存場所に関する情報を記録する。
・記憶装置の本体部分:実際のファイルを保存する。

私たちがコンピュータを操作しているとき、
データを間違えて削除してしまうことがあります。

そこで、PCには「ゴミ箱」が用意され、
PC利用者が間違えて削除してしまってもとりあえず「ゴミ箱」に移動されるだけで、
実際には削除されない仕組みとなっています。

「ゴミ箱」に残っていれば、間違えて削除してしまっても、
「ゴミ箱」から探し出せますので、助かります。

WindowsPCの場合、「ゴミ箱」はCドライブのWindowsフォルダの中に作られています。
例えば、Dドライブに保存していたデータを削除するとは、
Dドライブから、CドライブのWindowsフォルダの中に作られた
「ゴミ箱」フォルダに移動させることであり、
目次部分に記録されている保存場所情報が
「D」から「C:¥Windows」へ書き換えられる作業です。

そして、本当にそのファイルが必要なくなったら、
「ゴミ箱を空にする」ことによって、ゴミ箱から削除されます。

具体的には目次部分の保存場所情報が削除されます。
もちろん、ファイル実体は記憶装置のどこかに残っていますが、
目次部分ではそのファイルの存在はないこととされます。

したがって、ファイルの実体は残っていますので、
保存可能容量が増えるわけです。