ITパスポート講座の講師ブログ

IoTっておぞましいかも!?

皆さん、こんにちは。
ITパスポート講座担当の小野です。
毎日いろんなことがあって大変だと思いますが、
今日もがんばっていきましょう!

今回は、IoTについて少し考えてみましょう。
IoTとはInternet of Thingsの略で、
情報・通信機器以外の様々なモノに通信機能を持たせ、
ネットワークに接続させて、様々な機能を実現することといえるでしょうか。

これが実現するとかなり大きなメリットがあるのですが、
一方で、大きなデメリットも生じます。

メリットはいろいろなことが効率的になることです。
最近のニュースで言うと、トヨタとマイクロソフトが提携して、
トヨタの車に通信機能を持たせて、車の動きに関するデータを集め、
それをマイクロソフトが分析して、いろいろなサービスを提供するという話が出ていました。

車速が遅い車は渋滞にはまっている可能性が高いので
渋滞情報を車に配信することで渋滞を減らすことが可能になるでしょうし、
アクセルの踏み方などのデータも送信されますから、
仮に、「急発進する人は事故率が高い」というデータが得られた場合、
その人のアクセルの踏み方によって
保険料を変える=事故率を高める運転をする人の保険料を高くする
ということも可能になります。
データに基づけば、多くの事柄が効率的になる可能性が高いんですね。

でも、これは一方で、私たちの行動をすべて明らかにすることになります。
例えば、いつ、どこにいたか(今、どこにいるか)ということはすぐに分かります。

さらに、すでに提携しているトヨタとKDDIが、
カーナビデータと携帯電話の位置情報を統合的に扱い始めたら、
旅行先で、携帯電話の画面に、今いる場所で使えるクーポン券などが
配信されてくるなんてこともあり得るでしょう。

これを便利と捉えることもできるでしょうが、
行動を監視されているようでとても気持ち悪いような・・・。
「おまえがどこで何をしているか俺は知っているんだぞ。
でもおまえは俺のこと知らないだろう?」という世界・・・。
そこにAIが加わると・・・。おぉ~、なんだかおぞましい~。

「個人情報が分からないような形で情報を利用します」
という条件付きになるのでしょうが、ちょっと前、
JRがスイカの乗降データを個人情報が分かるかもしれない形で、
外部企業に販売しようとしたこともありましたね(途中で中止されましたが)。

それでもメリットがデメリットを上回るという判断で、
いろんな情報を積極的に利用する方向に進むのでしょうね。

防御できる態勢を考えておかなければ!