ITパスポート講座の講師ブログ

よくあるご質問 -最大利益を獲得するための資源配分-

皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
梅雨の時季は天気だけでなく、気持ちも湿りがちになりがちです。
そんなときは、ちょっと気分転換でもして、改めてがんばりましょう!

今回は、利益最大化のための資源配分に関する問題について
よくあるご質問を紹介しようと思います。
この手の問題をとくときのポイントは、
考える必要のない事柄をチェックすることです。

1-1

本問ではB工場の存在を無視します。B工場に資材を割り振って製造した場合には、
A工場やC工場に割り振って製造した場合より必ず利益が少なくなるため、
B工場で製造することを考える必要がないのです。

例えば、B工場へ資材を1個割り振って製造した場合、B工場の利益は1百万円となります。
一方、A工場へ資材を1個割り振って製造した場合には2百万円の利益、
C工場へ資材を1個割り振って製造した場合には3百万円の利益となり、
利益を最大にするためにはC工場へ配分することが必要です。

資材を2個割り振る場合も同様で、B工場へ割り振った場合には3百万円の利益ですが、
A工場へ割り振った場合には5百万円、C工場へ割り振った場合には4百万円となり、
A工場へ割り振ることが必要です。

3個の場合にはA工場へ、4この場合にはA工場かC工場へ割り振ることが必要であり、
少なくとも、どの数量の場合であってもB工場へ割り振ることは不利になります。

一方、1個の場合にはC工場、2個・3個の場合にはA工場に割り振ることが有利であり、
割り振る数量によって有利な工場が変わります。
つまり、本問は、4個の資材をA工場とB工場に何個ずつ配分すればいいかという問題なのです。

そこで、解説に示しているように、
4個の資材の配分パターンごとに利益がいくらになるのかを計算します。

1-2

4個の資材をA工場へ3個、C工場へ1個配分した場合の利益は次のように計算できます。
利益=7百万円+3百万円=10百万円

すべてのケースについて上記のように計算すると、
A工場へ3個、C工場へ1個配分するときの利益が最大で、10百万円となります。