皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
どんどん寒さが厳しくなっていきますが、
寒さに負けず、熱い魂で勉強を進めましょう!
今回は、再びクリティカルパスの話です。
勘違いしやすい部分で、引き続きよくご質問を受けます。
以前も採り上げた問題ですが、改めて取り上げましょう。
クリティカルパスとは、図中の最短時間ではなく、作業を全て終了させるのに必要な最短時間です。
A→E→Gと行けば14日ですみそうですが、14日ではF→Gのプロセスを終了させることができませんから、
A→E→Gはクリティカルパスではありません。
最近お受けしたご質問は、
「なぜ、CやEを通らずに作業を終えることができるのか?」というご質問です。
もちろん、C、Eを通らないのではありません。同時に行っているのです。
例えば、従業員が3人(X、Y、Z)いるとしましょう。
XさんはA→B→D→Fの順で進めます。Fに到達するまで13日かかります。
YさんはA→C→Fの順で進めます。 Fに到達するまで9日かかります。
ZさんはA→E→Fの順で進めます。 Fに到達するまで11日かかります。
F→GはX、Y、Zのうち誰かが作業します。
そして、F→Gの作業を行うためには
・C→Fの作業
・D→Fの作業
・E→Fの作業
が全て終了している必要があります。
ですから、XさんがA→B→D→Fの作業を終えるまで、F→Gの作業を行えないのです。
もちろん、このとき、YさんはA→C→Fの作業を終え、ZさんはA→E→Fの作業を終え、F地点で待機している状態です。
そして、Xさんが13日目にA→B→D→Fの作業を終えるのを待って、
F→Dの作業が始まるわけです。
ですから、Xさんの経路の日数が最低必要な日数(クリティカルパス)となります。