ITパスポート講座の講師ブログ

少子化と女性人口

皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
忘年会の飲み過ぎには十分ご注意くださいね。

先日、新聞を見ていたら、少子化の問題が取り上げられていて、
出産適齢期の女性の人口があわせて示されていました。出産適齢期を20歳~40歳とします。

その場合、例えば2015年は20歳~40歳の女性が13,571,979人いて、
そこから1,005,677人の赤ちゃんが生まれました。

1985年以降について、縦軸に出生数、横軸に出産適齢人口をとると次のような散布図が描けます。

it02

かなり粗いというより、乱暴に近いかもしれませんが、
このグラフからは、次のようなことが読み取れます。

この散布図の近似曲線を描くと、y=0.0708x-12,401という直線が描けます。
この直線によって、全体の64.09%が説明可能となります。

つまり、少子化をもたらす要因のうち約65%は出産適齢人口の女性の数で説明可能ということです。
2015年に生まれた赤ちゃん(女の子)の数まで確定していますから、
今後20年で出産適齢期にある女性の数も確定でき、20年後の出産適齢期人口は約1,100万人、現在より250万人程度減ります。
とすれば、20年後の出生数は、65%の確率で、約16万人減ると考えられるわけです。

裏を返せば、出生数のうち出産適齢期の人口以外で説明できる部分は35%しかないのであり、
ここに全エネルギーをつぎ込まなければ少子化は止められないということです。

その35%とはどんな要因でしょうか? 

ITパスポートで得らえる図表の知識でこんなことがわかるという一例を示してみました。
みなさんいかがですか?