ITパスポート講座の講師ブログ

不法移民対策は、経営戦略?

皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
今日もがんばっていきましょう!

ITパスポート試験では経営戦略に関する出題が多くなされるますね。
その視点から、最近のニュースでとても驚いたことについてちょっと書きたいと思います。

なんと言ってもトランプ大統領の行動ですよね。
「メキシコとの国境に壁を築いて代金はメキシコに請求する! 不法移民は追い返す!」
これが選挙中の公約でした。
こんな公約が出てきたのは不法移民が米国民の雇用を奪っているからという理由からでした。

でも、不法移民が就いている職業はベビーシッター、お手伝いさんをはじめとする3Kの仕事がほとんどで、
米国民があまり就きたがらないような職業(だそう)です。
ですから、不法移民を追い出して、その職業に空きが出ても、米国民の雇用は増えないんじゃないかと考えられますし、
そうであれば、トランプさんは何のためにメキシコにケンカを売っているのか、全く分かりませんでした。
 
今、米国では不法移民の方々が強制送還におびえながら暮らしているそうです。
そうなると雇用主との関係は、圧倒的に雇用主有利となります。そんな中で移民の方々は「給料を上げてくれ」なんて言えません。
それ以前に、捕まらないように、ひっそりと主張もせず暮らし、雇用主の要求に応えなければ、
自分の暮らしを維持できない状況になっているわけです。
 
つまり、トランプさんは最初から不法移民を追い出してしまおうなどと全く考えていなかったわけですね。
トランプさんを代表とする、資本家としてあるいは雇用主として不法移民が提供するサービスを最大限享受している人々が、
さらに安く不法移民を使えるようにすると同時に、少しの強制送還を見せつけて、
失業に不満を持つ白人の人々に満足感を与えるという2つのことを同時に達成できてしまっています。

これで、メキシコにケンカを売ったわけが理解できました。
トランプ大統領は、やはり、ビジネスマンだったんですね。