ITパスポート講座の講師ブログ

よくあるご質問 -稼働率-

皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
GWはいかがでしたか? 
はやく通常モードに戻してがんばっていきましょう。

今回は稼働率に関するご質問を取り上げたいと思います。
ITパスポートでは稼働率に関する問題が出題されますが、
そんなに頻繁に稼働が止まるものなのか疑問だというご質問です。
試験に解答するために直接必要のない問いかもしれませんが、頭の運動として考えてみましょう。

世界中で稼働しているコンピュータシステムの平均稼働率などは集計のしようがありませんが、
感覚的にいうと、システム稼働率は99.9%といった数字になると思います。
ほとんど止まることはありません。それでも、年単位で見ると、多少稼働がストップする時間があります。
 
最も多いと考えられるのはネットワーク回線の不調でしょう。
ネットワークを構成している機器の不調、回線提供会社(プロバイダ)側の設備の不調などで
システムを構成する機器が通信できない場合、システム全体としては止まっている(故障)している状態となります。

例えば、どこかの会社の通販サイトにアクセスしてみたら、本来ならば買い物できる時間帯なのに、
アクセス不可になっている場合などはこの典型例です。1年に1回あるかどうかの頻度だとは思いますが。
 
他にもシステムを構成する機器の不調(故障)もあるでしょう。
様々な機器でシステムが構成されていますから、その一部が故障して取り替えが必要なこともあると思います。

24時間365日稼働しているシステムの場合、年間で8,760時間稼働することになります。
・ネットワーク回線の不備で2時間稼働停止
・HDDの取り替えのために1.5時間稼働停止

・・・などなど、他の理由もあわせると年間8.7時間程度の停止となれば、
  稼働率=(運転時間-修復時間)÷運転時間
     =(8,760-8.7)÷8,760
     =99.9%

となります。