ITパスポート講座の講師ブログ

無線LANただ乗り事件

皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
今日もがんばっていきましょう!
 
ちょっと前の話ですが、5月に「ちょっと対応が必要だな」と思われることが起こりました。
ある人(A氏)が、別の人(B氏)の自宅にある無線LANルータに接続し(ルータへ接続するIDやパスワードを解読して)、
ある企業(C社)のシステムに攻撃を仕掛けた事件がありました。
これに対して、裁判所はA氏に対して、
 
・B氏の無線LANルータに接続することは無罪。
・そこからC社へサイバー攻撃を仕掛けることは有罪。

という判決を下しました。

A氏がC社のシステムに攻撃を仕掛けたことが違法なのは当然ですが、
A氏がB氏のルータに無断で接続したことについては違法ではないと
判断されたことには驚きました。
ということは、隣人のネット接続環境を無料で使えるということにならないか? 
と思ってしまうわけです。

私は、自宅まで光回線を引いています。家の中にあるIT機器は有線、無線接続でルータに接続され、
そのルータが光回線を通じて、外部のインターネットに接続しています。

ルータに接続するためにはID・パスワードによる認証が必要なわけですが、
そのID・パスワードを解読して他人のルータに接続することが違法でないという判決が出たわけです。

ということは、私の家の隣人が、私の家のルータに無線で接続して、
私が料金を支払っている光回線を使い放題ということになります。

報道記事を見ただけで、判決の細かい部分まで見たわけではありませんので、
他人のネット接続回線を無料で利用することが違法とされたのかどうかはわかりませんが、
他人のルータへの接続が違法ではないならば、他人のネット接続回線へのタダ乗りも違法にはできないのではないかと思ってしまいます。

ちなみにその報道記事には、「ルータのパスワードなどを変更して、回線が利用されないように管理しましょう」
的なアドバイスをしている弁護士のコメントも載っていました。

ルータに接続されてしまうということは、家の中のIT機器すべてに接続されてしまうことでもあります。
気を付けなければなりませんね。