ITパスポートのスペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。 
ITパスポート講座担当の小野です。
8月ももう後半。リフレッシュはできましたか?

昨今、働き方改革について取り上げられることが多くなってきましたね。
「これこそ、働き方改革のポイントだ!」
と思わずにはいられない出来事がありましたので、紹介したいと思います。

夏休み中に、幼稚園や習い事の先生から息子たちに暑中見舞いハガキなどが届きます。
先生方から「○○くんは、なつやすみをたのしくすごしているかな? 9がつにあえるのをたのしみにしてるよ!」
なんてハガキが届くんです。文字だけではなく、絵も描かれています。
印刷ではなく、1枚1枚手書きの絵です。1枚のハガキを書くために、
1~2時間はかかるのではないかと思われるようなハガキなんです。

これを書くためにどれだけの時間がかかるんだろう? 
その時間によってどれだけの価値を生み出しているんだろう? 
そう思わずにはいられません。

働き方改革の最大のポイントは、生産性の向上でしょう。
ただし働く側の立場だけで考えるのではなく、
働く人たちが生み出すサービスを受ける側の立場でも考えなければなりません。
働く側の要素をいじると、そこから生み出されるサービスが変化し、
サービスを受ける側に影響を与えるからです。

そして、この生産性はGDP÷総労働時間で求められますから、
サービスを受ける側から見て、GDPを減らさず、働くヒトの労働時間を減らす要素をピックアップし、
その部分を改革していくことが必要となるでしょう。

GDPを減らさず、労働時間を減らす要素としてどんなものが考えられるでしょうか?

先ほど取り上げた先生からのハガキはまさにこの典型的な要素だと思います。
先生からハガキを受け取っても受け取らなくても授業料は変わりません。
ハガキを受け取れないことで不満を覚えて、幼稚園や習い事をやめるということもないでしょう。

ですから、このハガキが来なかったとしてもGDPは変わりません。
GDPにあらわれない、満足度などといった要素にも変化ありません。
ハガキをもらった瞬間は少しうれしい気持ちになるかもしれませんが、
一瞬の満足度の消費に過ぎないでしょう。

一方、このハガキがなくなると先生方の労働時間はかなり減ります。
1枚のハガキに1時間使ったとして、幼稚園の先生が35名のクラスの園児に送るためには
ほぼ5日分の労働時間を必要とします。
ハガキがなくなればこの労働時間を削減できますから、生産性はかなりアップするでしょう。

世の中のいたる所でこういった
過剰サービス(新たな価値を生み出さない、ある意味無駄な作業)=サービスを受ける側が求めなければ減らせる作業、
はたくさんありそうです。

こういったハガキが届くのは、それを求める父兄がいるからでしょう。
ということは、働き方改革を成功させるために必要なことの1つは、働く側の働き方というより、
サービスを受ける側の需要改革なのかもしれませんね。



小野正芳

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