ITパスポート講座の講師ブログ

AIから奪われて恐いものは何?

皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
お~~春だ! リフレッシュしていきましょう!

最近、「AIが人々の仕事を奪う」と危機感を煽る書籍の出版ラッシュです。
私もちょっと焦って何冊か読んでみました。

それらの書籍の共通点は、現在の仕事のほとんどはAI・ロボットにとって代わられるから、
人間は覚悟が必要というものです。そこから導かれる結論は大きく2つあって、
1つは「人にしかできない仕事をできるようになろう」というもの、
もう1つのパターンは「共存できる世界が来るはず」というものです。

1つめの結論に対しては「無理です」という気持ちになるしかありません。
AIだけならまだしもそこに高性能ロボットがくっついたら、何やっても勝てません。
2つめの結論に対して「何とか共存できる環境ができあがってください!」と祈るばかりです。
 
ただ、読んでいて気になることが出てきました。
それは、本当に恐いのは「仕事が亡くなること」ではなく、
「収入がなくなる=生活するための物資を入手する手段を得られなくなる」
ことではないかということです。

世の中の仕事をすべてAI・ロボットがやってくれるようになっても、
私達が今と同じような暮らしができれば全く問題ないわけですよね。
現在、人間が生み出している財・サービスをAI・ロボットが代わりに生み出してくれ、
私達がそれらの財・サービスを現在と同じように消費することができれば何も問題ありません。

ということは、仕事はAI・ロボットに任せざるを得ない(AI・ロボットにとられてしまう)という前提で、
私達はAI・ロボットが生み出した経済的価値(お金)をどのように配分してもらうのか
ということを考えなければならないということになるのでしょうか?

AI・ロボットを家族にして、仕事をしてもらって、稼いできてもらうなどといった形で
AI・ロボットを共存していくことが可能になるのではないかと思ったりします。
 
でも、さらにAIが進化して、自分の意思を持つようになったりすると、
AI・ロボットと人間が戦うマトリックスの世界になるのでしょうか。
稼ぐ力はAI・ロボットが圧倒的に高いわけですから、
AI・ロボット的には自分が生み出した経済的価値を人間に分けてあげるなんて
アホらしくてやってられないわけで、AI・ロボットと人間の戦いに発展したりするのでしょうか? 

あ~、やはり悩みはつきません。