ITパスポート講座の講師ブログ

よくあるご質問 -本試験での採点-

よくあるご質問

皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
秋も深まってきて、寒い日が増えてきました。
皆さん体調管理には十分気をつけて!

今回は採点方法に関するご質問を取り上げたいと思います。
少し前のブログでも取り上げましたが、6割で合格の意味についてのご質問が
ちょくちょくありますので、あらためて取り上げたいと思います。

ITパスポート試験は1,000点満点中600点以上の得点ができれば合格です。
ただし、次の2つの点に注意しなければなりません。

1つは、単に6割の問題に正解すればいいというわけではないということです。
ITパスポート試験は100問の問題が出題されますが、このうち60問に正解すれば、
600点になるわけではありません。

1つの試験の中には難しい(正答率の低い)問題もあれば、簡単な(正答率の高い)問題もあります。
また、CBT試験であるため、受験者全員が異なる問題を解いているのですから、
同じ採点基準を用いた採点を行うことは不公平です。

そこで、IRT(項目応答理論)という考え方にもとづいた得点調整が行われています。
IRTとは、運や問題の難易度による実力判定の困難さをもたらす要素を排除するように
得点調整するための理論です。
ただし、詳しい調整方法は公表されていないようです。

いずれにしても得点調整されていますので、
単に60問正解するだけでは600点に至らないケースがあることもご理解いただけるでしょう。
ですから、最低限、余裕を見て70問程度の正解を目指す必要があります。

なお、毎月の合格率が50%前後でほぼ一定になっているのは、
こういった調整がなされていて、たまたま合格できる可能性をできる限りなくして、
可能な限り正確に実力を図ろうとしているからだともいえます。

もう1つは、採点対象外となる問題が8問含まれていることです。
ただし、どの問題が採点対象外なのかは公表されていません。
採点対象外となる問題は、その正答率などを分析して、今後の出題方法を考えるために使われます。
どの問題かは分かりませんし、該当する問題に正解しても、残念ながら、得点はカウントされません。

ですから、60問に正解するだけでは不十分ですよね。
採点対象とならない問題に解答していることもあわせて考えれば、
やはり70問程度の正解を目指す必要があります。

受講ガイドでもお話ししていますが、受験生の皆さんは、70問以上の正解を目指してくださいね。
なお、難易度Aランク・Bランクの問題で8割を超えますので、70問以上の正解はそれほど難しくないですよ!