ITパスポート講座の講師ブログ

グリーンITは大事だ!

 皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
行楽の秋。遊びに行きまくりたいですね! でもダメか・・・。勉強しなきゃ。

 グリーンIT。ITパスポート試験で時々出題される用語です。「情報通信機器の省エネや資源の有効利用だけなく、それらの機器を利用することによって社会の省エネを推進し、環境を保護していく考え方」です。
これまでも重要な考え方でしたが、さらに重要性が高まってきました。というのは、気候危機が世界経済に莫大な損失を与える可能性がより高まってきたからです。
 
 8月中旬、アメリカの海洋大気局が「世界の7月の平均気温が20世紀平均を0.95℃上回り過去最高だった」と発表しました。平均で1℃高くなるだけで北極・南極の氷がめちゃくちゃ溶けるのはよく知られているところです。実際、グリーンランドでは8月1日だけで125億トンの氷が溶けたり、アマゾンでは山火事が頻発しています。
 また国際労働機関(ILO)は、暑さで労働時間が減り、2030年までに約250兆円相当の損失が生じる可能性があると発表しました。異常気象の影響で台風・大雨(水害)が多くなり、その結果、交通機関などが止まってしまい、仕事に行けない日も生じるようになりました。また、暑すぎて生産性が落ちてしまうということもあり得ます。実際、インドでは昼間暑すぎて働けず、外での労働は午前中と午後6~10時だけにしているそうです。午後の時間がすっぽり空いてしまうだけでなく、午後10時まで働いた後翌日朝から働くのですから、生産性はガタ落ちでしょう。
 
 温暖化が進めば氷が溶ける。その結果、海水面が上がっていろんな影響が出る。
 この点についてはかなり前から言われてきましたが、暑すぎて働けないとか、出勤できないといった細かい具体的な事柄はなかなか想像できないまま、現実のこととなりました。では私たちはどうすればいいのでしょう? 

 8月末に関東を直撃した台風の際に電車が止まりましたが、朝から駅には運行再開を待つ人達が殺到し、「いつになったら動くんだ?」と駅員さんに問い詰める人達もかなりいました。つまり、我々は環境変化に伴う生活の変化に対応できていないわけです。
 一人一人がこういった変化への対応を真剣に考えなければならず、そういったことを考える過程で、私たちの生活を便利にしているIT機器についてもグリーンな運用が大切であると言うことに気付くのでしょう。まずはITの勉強をしている私たちから真剣に考えていかなければなりませんね。