ITパスポート講座の講師ブログ

とても当たり前のことが起こり始めている!

 皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
行楽の秋。遊びに行きまくりたいですね! でもダメか・・・。勉強しなきゃ。

 人手不足が叫ばれ始めてかなりの時間が経ちました。
ようやくといっていいでしょうか、とても当たり前の現象が起こり始めました。
それは、転職によって給料が上がるという現象です。

 経済学の基本は需要と供給です。需要が多ければ価格が上がります。供給が多ければ価格が下がります。人手不足は労働者よりも雇用主が多くなり、労働者を必要とする雇用主が多くなる状態であり、労働力に対する需要が高まることを意味します。ですから、通常は、価格(給料)が上がるはずです。
 
しかし、これまでは給料以外の要素での待遇アップが多かったのでしょうか、なかなか給料が上がりませんでした。しかし、ここにきて、やっと転職による給料が上がり始めました。
2019年度の前半は、人手不足による倒産が過去最高水準になり、転職による給料アップ者の割合が過去最高を記録しました。すでに企業は従業員が少なくて事業を続けられない状態に陥り、転職者を高い給料で受け入れなければならない状態になりつつあるんです。

 もちろん、すべての業種でそれが起こっているわけではありません。人手が必要とされる分野への転職がうまくいくケースが増えているという点に注意が必要です。ただ、バブル崩壊後、転職で給料が上がる人は一握りだったのに対し、現在は、需要が供給を上回れば価格が上がるという典型的な環境となり、人材があちこちへ動く予感がします。

生産性が高く、効率的に社会に商品・サービスを提供できる企業は、社会から必要とされるでしょうから、多くの従業員を必要とするはずです。そんな企業は高い給料を払うことができるでしょうから、優秀な従業員がさらに集まり、さらに生産性が高まるという好循環が始まるのかもしれません。

生産性を高めたから給料を上げるのではなく、給料を上げることで生産性を高める段階に入っているのかもしれません。ますますITの重要性が高まっていくのでしょう。