ITパスポート講座の講師ブログ

同じ制度のためのシステムが違うという怪

皆さん、こんにちは。
ITパスポート講座担当の小野です。

いやぁ、毎日暑い日が続いていますね!
夏バテには十分注意しましょう!

ITパスポート試験ではコード設計など、
システム内での効率的な処理・他のシステムとの
データのやり取りを前提とした設計が行なわれます。

新しいシステムを作成する場合、すでに何らかの旧システムを持っていて、
旧システムと新システムの間でデータのやり取りをする場合、
新システムのデータ形式が旧システムのデータ形式を
取り込めるよう設計するでしょう。

また、新システムが他のシステムとデータのやり取りをするならば、
システム間のデータ変換が容易になるように設計するでしょう。

いずれにしても、今開発しようとしているシステムだけを見るのではなくて、
周りのシステムを見ながら新システムを設計するということです。

今回のコロナ禍で秋からになったのは、特に自治体など行政機関で、
そのような設計がほとんど行われていなかったということです。

国民全員を対象とした10万円の給付ジムで、給付金受付システムが
住民票システムとデータをやり取りできる設計になっていたなら、
申請された給付金データを印刷して、目視で住民票データと
突き合わせるなんてことは起こらなかったでしょう。

また、全国の自治体の給付金受付システムが共通の設計であれば、
全国の(全国といわないまでも一定範囲の)自治体が共同で
一括入札することで、システム自体を低額で調達することもできたでしょう。

人間はミスするもの。各自治体が処理しやすいように
業務ごとにシステムを作ってきたのかもしれませんが、
それがちょっと不十分であることが今回分かりました。

ここで重要なのは、この機会にどこまでことを進められるかです。

民間企業でも同じですよね。計画を立てる、実行する、
うまくいかなかったら修正する。PDCAの徹底です
(おっと、これもITパスポートの必須ワードだ!)。

はやく電子政府が実現するといいですね!