ITパスポート講座の講師ブログ

ネットの声は本当の声?

皆さん、こんにちは。
ITパスポート講座担当の小野です。

今日もがんばっていきましょう!

SNSが普及し、誰もが全世界に向かって意見を発信できる時代になりました。
誰かの行動に対して、様々な人が様々な意見を書き込みます。
ときには、その意見が他人の行動に大きな影響を与えることもあります。

例えば、都知事選期間中、ツイッターで
行われた投稿に関して調査が行われました。

その調査では、リベラル層の投稿が約110万件、
保守層の投稿が約30万件、専門家の投稿が約20万件といった具合でした。

ですから、私たちがツイッターを眺めていると、
リベラルな投稿が多いなぁという印象を持つことになります。
都知事選でのリベラル層といえばれいわ新選組を応援する層が多いでしょう。

都知事選では山本太郎氏が都民1人に10万円配るなどといった主張で
注目されており、メディアも注目して露出が高かったですし、

だから、ツイッターなどでも応援している人が多いのかなぁと思って、
私も見ていました。

しかし、投稿をしたアカウントはリベラル層が10万アカウント、
保守層が20万アカウント、専門家25万アカウントです。

つまり、ざっくりいうと、
・リベラル層は10万人の人が110万回の投稿をした(=1人11回の投稿をした)
・保守層は20万人の人が30万回の投稿をした(=1人1.5回の投稿を下)
ということであり、リベラルな意見が多いのではなく、リベラルな意見を
言う人の投稿回数が多かっただけであるという調査結果だったのです。

ツイッターにはリツイートという便利な機能があります。
他人の投稿を自分がもう一度投稿できる機能といえるでしょう。

ですから、1人が10回の異なる投稿をしなくても、
お友達10人がそれぞれ自分の意見を1回ずつ、残り9人のお友達の意見を
リツイートすれば、サイバー空間には100の投稿であふれかえるというわけです。

よく、「ネットではこんな意見が多い」といういい方で、
以下にもそれが世論であるかのような話がなされることがあります。

う~ん、十分注意しなければなりませんね。