ITパスポート講座の講師ブログ

大きなインセンティブ

皆さん、こんにちは。

前回インセンティブに関するブログを書きました。
今回ももう1つ書きたいと思います。

現在、少子高齢化+人口減少が問題となっています。
人口減少は様々なところに悪影響を及ぼします。
人口増加とまではいかなくても人口が減少しないような仕組みを作らなければなりません。

ということは、インセンティブシステムの登場です。
人口が減少しない社会を作るためには、
多くの人々が結婚し、子どもをもつ必要があります。

だから、もし政府が人口が減少しない社会(少子化が進行しない社会)を目指すのであれば、
多くの人々が結婚し、子どもをもつようなインセンティブを提供すればいいだけです。

では、どんなインセンティブを提供すればいいのでしょう。
そのためには世の中の人々がどのように考えているか、データを見てみましょう。
 
例えば、2012年版『子ども・子育て白書』では、
男性の86.3%、女性の89.4%がいずれ結婚したいと考えており、
これは1987年とほとんど変わりません。

また、結婚しない(できない)理由は
ダントツで「適当な相手に巡り会わない」というものでも1987年と2012年で違いはありません。

多くの人が結婚を望んでいるということがわかりますので、
多くの人が参加したくなるような出会いの場を提供することが必要なことがわかります。

出会いの場を提供するだけではダメで、
参加したくなるインセンティブが含められているかどうかがポイントになるでしょう。

一方、子どもを持たない理由として「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」と答えたのは、
1987年には53%でしたが、2012年には68%です。

2012年であっても「仕事に差し支えるから」という理由は16%、
「子育てが大変だから」という理由も17%にすぎません。

ズバリ、必要なインセンティブはお金であり、
「女性の社会進出が進んだから」とか、「自由に生きることを望む人が増えているから」というのは、
あまり関係ないようです。

政府が少子化から脱することを目標とし、
多くの人の状況が上記で述べたとおりであるならば、
やるべきことは簡単です。

子育てにお金がかからないようにすればいいわけです。
日本では、子どもに対する政府支出が先進国平均の半分というのは
よく言われます。

ぜひ多くの人が子どもをもちたいと思うような
インセンティブが組み込まれればいいですね。