ITパスポート講座の講師ブログ

言っていることとやっていることが・・・

皆さん、こんにちは。

1ヵ月前くらいの入学シーズンの話です。
埼玉県立の高校の先生(A先生)が自分の子どもの入学式のため、
勤務先の高校の入学式を休みました。

A先生は新入生の担任だったそうで、
新入生にしてみれば、入学式に担任の先生がいなかったということになります。

これに対して、ネット上では賛否両論ですね。
A先生が入学式を欠席したことに法的な問題・手続き上の問題もないようです。

事前に校長先生に休暇届を出して受理されていて、
入学式当日には担当するクラスの新入生に「おわびの手紙」を配るよう手配しています。
だから、「教員のあるべき姿」的な話で議論することになります。

ということは、きっちりとした回答は望めません。
賛成意見、反対意見が両方とも出ることになります。

実際にヤフーの調査では、A先生は勤務先の高校の入学式を欠席してもよいが48.6%、
欠席すべきではないが43.6%で、やや、欠席容認派が多いといったところです。

つまり、どちらが正しいか絶対的な答えはあり得ないし、
正しいと思う行為は人によって違うということです。

ただ、1つだけ確実なことがあります。
この種の問題の結論は曖昧になり、今後はこのようなことがやりにくくなるということです。
今回は県立高校の先生が問題とされています。
公務員であるが故に、今後はこの種の批判を受けるのは避けることになるでしょう。

そうすると、私立高校の教員であっても同じことをやりにくくなるはずです。
結局、来年以降、自分の子どもの入学式に出席する教員は減ることになるでしょうね。

今のご時世、ワークライフバランスをどうやって保つか、
子育てしやすい社会をどのように作っていくかというのが、
日本の最大の問題の1つになっており、政府はそれを促進するような政策を採っています。

一方、A先生に対するクレームの言い出しっぺは、
入学式に来賓として出席していた議員さんでした。
つまり、言っていることとやっていることが食い違っているのでは?と思ってしまうわけです。

政府としてやっていることを後退させるような残念な問題提起(発言)だったと感じてしまいます
(いいか悪いかは別として残念だなと感じてしまいました)。

子育て世代の私としては、A先生に対するクレームが出ること自体が残念でなりません。