ITパスポートのスペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。

STAP細胞の問題については、
とうとう、論文を取り下げるということで話が終わりそうですね。

STAP細胞の発表が行われたときは、若く、斬新なアイデアをもつ研究者に大きなチャンスを与える、
夢があるようなニュースでした。「若者が夢見なくなった」といわれる時代において、
久々に若者が夢を見れるニュースだった気がします。

でも、最後はちょっと残念な感じになってしまいました。

なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか?
少し調べてみると、若い研究者がとても厳しい環境で研究しているようだ、ということがわかります。
問題の根源は、研究者がすぐに成果を出さなければ安定した職を得られない状態にあること、だと思われます。

日本の大学への進学率はほぼ50%で先進国の中ではかなり低い方です。
さらに、大学院への進学率は先進国の中ではかなりかなり低い方です。
そこで、文部科学省は高度な知識を持つ人材を育成しようと修士・博士とも大学院生を増やしました。

しかし、彼らが就く職を用意しませんでした。

院生をすべて吸収するのは無理でした。
すると、大学院生は大学教員を目指すか、民間の研究所を目指すことになります。
しかし、少子高齢化で大学教員の必要数は減っていますし、
民間の研究所もそんなに多くの研究員をいきなり雇うことは難しいでしょう。

その結果、任期付き一時的な研究員として雇われることになります。
成果を出せば、その組織の終身雇用を得られますが、
成果を出さなければ任期切れで次の職場を探すことになります。

そうなると、研究者たちは短期間で成果を出すことを目指さなければなりません。
成果を出せなければ、今回のように捏造と思われるような行動が起こりうるわけです。
要するに、入り口を増やしたけど出口を用意していなかったというパターンですね。

文系の大学院でいえば法科大学院もかなり大変なことになっています。
法科大学院の場合、出口となる法曹界が出口に人をよこすなと言っている状態です。

出口を準備するのは難しいのでしょうが、とても大切なことなんですね。



小野正芳

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