ITパスポート講座の講師ブログ

2400年の事業計画

皆さん、こんにちは。

事業を行うにあたって計画はとても大切です。
ITパスポートでもPDCAサイクルの話がでてきて、
計画をたて、実行し、チェックしてみて、うまくいってなければ修正すべしと学習します。

ではどのくらいのスパンの計画が必要でしょうか? 
あんまり短いとたいした事業はできませんし、
長すぎてもそんな遠い将来を見通せません。

一般には、3~5年の中期計画をたてて、それを年度や四半期に落としこんだ短期計画をたてるようです。

ある財団法人の話です。
 
財団法人は、一定の公益的な活動を行った場合の収益など関して、税が軽減されます。
それによって、日本にある財団法人全体で約5兆円の資産を積み上げてきました。

このご時世、それではちょっと緩すぎるということで、
昨年の制度改正でまともな財団法人だけを残すために(?)、
積み上げられた資産を国に寄付するか、きちんとした事業を行うか選択させることにしました。

当然、ほとんどの財団法人は事業を行うことを選択します。
事業を行う場合には事業計画を提出させることにしました。

そこで、ある財団法人が出した事業計画は、なんと2400年、4000年にわたる計画だったのです。
えぇ~っ! 2400年前というと紀元前400年頃ですから、
縄文時代・弥生時代の人が現代まで見越して活動計画を立てるようなものです。

私は10年後すら予想することはほとんど無理ですが・・・。

それが認可されたのかどうかはまだわかりません。
そんな計画を出してしまう理事長の感覚がすごいなぁと思いました。
企業で計画を立てて実際に事業を行った計画があれば、
あるいは経営陣によって立てられた計画に基づいて実際の業務を行った経験があれば
2400年の計画を立てるという発想にすらならないはず・・・。

まともに働いたことがないのか、それとも役所をなめているのか、
どちらかはわかりませんが、とにかくすごいなぁ。