皆さん、こんにちは。
最近、長期的に株を保有してくれる個人株主を増加させるために
様々な施策を行っている企業が増えています。
株価は経済の状態を示すバロメーターです。
できれば安定して上昇していくことが多くの人にとって望ましいことです。
株価を安定させるためには企業が安定した利益を
継続的に生み出し続けることが重要です。
安定した利益を継続的に生み出し続ける企業の価値は
安定しているでしょうから、企業の価値を表す株価も安定するというわけです。
ただ、それだけでなく、株そのものの需給を安定させることも重要です。
そもそも株は市場で売買されていますから、
売りたい人が増えれば価格は下がり、買いたい人が増えれば株価は上がります。
ですから、その企業に少々の事件が起こっても
売りたいと思う人があまり出ないようなる、
言い換えると、長期的に保有し続けてくれる株主が増えてくれると、
企業にとってとても魅力的なことなんですね。
経済環境は激しく変化しますから、
企業がいくらがんばっても利益を獲得できないこともあります。
そんなときでもその企業の将来を信じて
ずっと株を保有し続けてくれる株主は企業にとって魅力的です。
そこで企業は個人が長期的に株を保有してくれる仕組みを作ろうとします。
個人株主を優待する仕組みです。
例えば、株主優待といって、株主に年に数回贈り物をしたり、
自社の店舗での買い物を優待したりといった行動がなされます。
それを目当てに株主になる人も多いらしく、
株主優待で生活している(とおっしゃっている)元棋士の方は有名ですね。
私もそれに惹かれて優待がすごい株を買おうかと思案しているところでした。
ところが、です。個人株主が増えた企業の業績・株価は下がる可能性が高いという
研究結果が発見してしまいました。
特に、個人株主を増やした企業のうちの上位20%は、
その後、平均して15%近い株価下落につながっているそうです。
その一方で、外国人株主が増えると株価が上昇するそうです。
これを明らかにしたのはITパスポートでも出題される散布図・相関(係数)・統計学の考え方です。
縦軸に株価変動率、横軸に個人株主増減数をとって、
各企業の状況をプロットしていくと、右下がりのグラフになったわけです。
わぉ! ITパスポートの知識って私たちの個人資産作りにも応用できるじゃないか!
すばらしい資格だ!