ITパスポート講座の講師ブログ

生産性の高め方の一案

皆さん、こんにちは。

生産性を高めるためには純輸出を増やすのが
手っ取りはやいことがわかりました。
そのためには輸出を増やす、輸入を減らすという方法があります。

輸出を増やすためには国内でいろいろなモノを作る必要があるでしょう。
工業製品だけでなく、最近海外への輸出がどんどん増えている農作物も有望な対象でしょう。

また、輸入を減らすためには化石燃料を使わない
エネルギー供給が有望になるでしょう。
節電、再生可能エネルギー、電気自動車などを
急速に普及させることができれば、多くの輸入を減らせます。

もちろん、化石燃料の輸入額は25~30兆円くらいで、
仮にこれがなくなるとするとGDPが5~6ポイント増加しますので、
その分だけ生産性があがります。

もちろん、これに対していろいろな反論があるでしょう。

ここで申し上げたいのは、生産性を上げる方法は
「効率的に働くことだけではない」ということです。

生産性が低い理由に、「エネルギーを自給できないから」
という理由もあるということを申し上げたいのです。
 
また、分母の就労者にもちょっとしたマジックがあります。
就労者にはほんの少し働いた人も含まれます。
パートの人も正社員も就労者1人としてカウントするんですね。

そこで1人あたりGDP(=GDP÷人口)、パート比率を調べてみました。

生産性=62,486ドル、1人あたりGDP=38,491ドル、パート比率=20%
 
生産性÷1人あたりGDPを計算すると非労働力率がわかります。
日本は1.62倍、39ヶ国平均は2.03倍です。
日本は非労働力率が低い=働いている人の割合は高いわけです。

しかし、パート比率は、日本が20%、39ヶ国平均が15%です。
つまり、日本人は割合多く働いているけれども、
パートの割合が高いということです。

特に日本の場合、103万円の壁がありますので、
パートの方の労働時間はかなり短いので、
パートの方によって生み出されるGDPは少ないでしょう。

正社員であれパートであれ、分母には1人としてカウントされますが、
分子には同等にはカウントされないため、
結果として生産性が低くなるわけです。

ということは、パートの方にもっと長く働いてもらえば
分母を増やすことなく、分子を増やすことができるので、
生産性が高まります。

このように、ちょっと見てみると、
すでに長時間ガリガリ働いている正社員の働き方を
もっと厳しくするようなことはせずに、
生産性を高める手法があることがわかります。
 
住宅の屋根に太陽光パネルを載せ、
プラグインハイブリッドの車を買い、
103万円の壁を気にせずにパートの方が働けば
生産性を上げることができるのです!