ITパスポート講座の講師ブログ

数学とコンピュータと論理性

皆さん、こんにちは。

学生時代、学校での進路相談などで、
「コンピュータの専門家になりたいのであれば数学を一生懸命勉強しなきゃね」
なんてことを先生からよく言われたものです。

その当時は、そんなものなのかと深く考えていませんでしたが、
今となってみると、その意味がよくわかります。
要は論理的な思考能力を磨けってことですよね。

数学は計算式を使って、論理的に答えを求めていきます。
数学は論理的な展開ができる能力を養うのに最適な科目なんですね。

別にベクトルの問題が解けなくてもほとんどの仕事(日常生活)に支障は生じませんが、
論理的な思考ができなければほとんどの仕事に支障が生じます。

そこでいう論理的な思考とは、次のような流れを指します。
① 現在の状況を把握し
② 目的(目標)を設定し
③ その目的を達成するために必要な条件を挙げ
④ その目的を達成するために必要な手段を考え
⑤ 手段を実行する

例えば、広告宣伝を行う場合でも、現状を把握した上で、
何を目的(目標)に広告宣伝を行うかを明らかにしなければ、
効果的な広告を行うことができません。

いきなり、広告のデザインを考えるなんて意味がないんです。
今、30代前半の男性のお客さんが少ないから、
その人達のニーズを掘り起こす必要があり、
そのための広告を行う、ということを決まってはじめて、
その人達に響く広告のデザイン(手段)はどうなのかという話になるわけですね。

この点について、システム開発に関する問題がよく出題されているようです。
システム開発の企画、要件定義、システム構成要素(ソフト・ハード)の選定、
プログラミングについて、実行される順番に並べよといった問題です。

私個人的には、この類の問題はITの専門知識というより、
上記のような一般的知識(論理的思考)の問題だと思います。

ITパスポート試験では、上記のような論理的思考ができれば、
テキストを読まなくても解ける問題がちょこちょこ出題されています。

皆さんも、そのあたりの問題を確実に得点できるようになって下さい!