ITパスポート講座の講師ブログ

どんなところに旅行に行く?

皆さん、こんにちは。
 
皆さんは旅行に行くとき、何を条件に旅行先を決めますか?

最近静かなブームなのが「圏外旅行」なのだそうです。

現代人は常に何らかのコミュニケーションツールによって誰かとつながっていて、
そのつながりに疲れてしまい、コミュニケーションツールが
つながらない場所に旅行に行きたいと考える人が多くなってきたそうです。

その中でかなり人気があるのが東京都の南の島です。
八丈島からさらに南に向かいます。島の中心部では携帯電話の「圏内」ですが、
中心部からちょっと外れると「圏外」となり、つながりから解放されます。

それを目的とした旅行者が増えているそうです。
でも、南の島では電波の「圏外」となるだけでなく、
便利な生活に必要なモノ・サービスもありません。

普段の便利な生活に慣れた人にとって
それはとてもストレスフルな環境となってしまいます。

そこで、熱海の温泉宿が始めた企画が、
チェックイン時にコミュニケーション機器をフロントに預ける宿泊プランです。
そうすると便利な生活を続けながら、コミュニケーションだけを絶てるわけですね。

まさに“ないものねだり”です。
これまで、いつでもどこでもつながっていたい
という欲望をかなえるためにコミュニケーションツールが進化してきました。

いつでもどこからでもネットワークにアクセスできることを意味する
“ユビキタス”なんて言葉もあり、2005年頃には時代のキーワード的な扱いをされたくらいですが、
現在のニーズは“つながりたくない”ことなんですね。
でも“全くつながりたくない”わけではないので、“プチアンチユビキタス”でしょうか。

それにしても恐るべし資本主義経済です。
世の中にニーズがあれば、すぐにそれを拾い上げてサービスが提供される。
こうやっていい意味でも悪い意味でも便利な世の中になる進化は止まらないのでしょう。