ITパスポート講座の講師ブログ

クロックの計算

皆さん、こんにちは。

さて、今回はよくあるご質問を取り上げたいと思います。
ITパスポート試験では、計算問題が比較的少なくなりましたが、
それでもいくつか出題されます
(そういえば、初級シスアドの時は計算問題が多かったなぁ。
なにしろ、電卓持ち込みが求められていましたからね)。
 
その中で単位が小さすぎてわかりにくい問題の代表として
クロック計算の問題があります。

2GHzのCPUは1秒間に2,000,000,000回(20億回)の計算ができ、
この計算回数のことをクロックといいます。
これに関連して、こんな問題が出題されているんですね。

問 2GHzのプロセッサにおいて、一つの命令が5クロックで実行できるとき、1命令の
  実行に必要な時間は何ナノ秒か?

この問題を解くとき、まずは1クロックに何秒かかるかを計算しなければなりません。
1秒間で2,000,000,000クロックの計算ができるのですから、
1クロックにかかる時間は
「1秒÷2,000,000,000クロック=0. 0000000005秒/クロック」
です。う~~ん、数が小さすぎ! 

そこで小数点以下でも3桁ごとに
区切り(半角スペース)を入れて表現してみます。

1秒÷2,000,000,000クロック=0. 000 000 000 5秒/クロック

ちょっと見やすくなりましたね。
問題に戻りましょう。

1命令に5クロックかかるるのですから、
1命令に必要なクロック数は=0. 000 000 000 5秒/クロック×5クロック
                =0.000 000 002 5秒
               
それぞれの桁の呼び方を思い出しましょう。
小数点以下は3桁ごとにミリ、マイクロ、ナノと呼んでいきます。

つまり、0.000 000 002 5秒って、2.5ナノ秒のことです。

このように小数点以下の部分も3桁ごとに区切りをつけて考えると、
見やすくなり、計算しやすくなりますよ。