ITパスポート講座の講師ブログ

システムの冗長化の手法としてホットスタンバイとコールドスタンバイという2つの手法があります。
メインのサーバがダウンしたときに、待機系のサーバに切り替えます。そのときの切り替える2種類の方法がホットスタンバイとコールドスタンバイです。

ホットスタンバイは、待機系のサーバは電源が入った状態でスタンバイしておきます。もしメインのサーバがダウンした際には、クラスタソフトによって、自動的に即座に待機系に切り替わります。
待機系も常に電源を入れておくので、電気代は余分にかかりますが、障害発生時に即座に対処ができます。

一方のコールドスタンバイは、障害が発生した際に待機系のサーバを起動します。そして、サーバが立ち上がってから待機系に切り替えます。そのため、サーバが立ち上がるまでのタイムラグが発生します。

例えば、私は自宅で仕事をする際にデスクトップPCを使っています。デスクトップPCに不具合が発生した場合は、外出時に使用するノートPCを立ち上げて仕事を続けます。これはコールドスタンバイと同じですね。
デスクトップPCに不具合が起こることはほぼないので、常にノートPCも立ち上げておくのはコストパフォーマンスがよくないですね。

このように、ホットスタンバイとコールドスタンバイは状況によって使い分ける必要があります。
システムの重要度やコストに合わせて、最適な選択をしましょう。