社会保険労務士講座の講師ブログ

平成29年度社会保険労務士試験の合格発表

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の加藤です。

11月10日(金)に
平成29年度社会保険労務士試験の合格発表がありました。
合格された方、おめでとうございます。

さて、その合格発表について、この発表の際には、合格者数や合格率、合格基準など
も発表されます。

平成29年度試験の合格者数は2,613人(前年1,770人)でした。
合格率は6.8%(前年4.4%)でした。
平成27度、28年度に比べると高くなりましたが、
6%台ですから、低い水準といえます。

合格基準については

<選択式試験>
総得点24点以上 かつ 各科目3点以上 です。
ただし、「雇用保険法」、「健康保険法」は2点以上

<択一式試験>
総得点45点以上 かつ 各科目4点以上 です。
ただし、「厚生年金保険法」は3点以上

でした。

科目別の基準点の引下げについて、選択式は毎年のように何らかの科目の引下げが
あるので、例年どおりのようなところでしょうか。
択一式の科目別の基準点の引下げは、あまりないのですが、ここのところ、
平成26年度試験で1科目、平成28年度試験で3科目の引下げあり、
引き下げられる年度が増えています。

トータルの基準点は、全受験生の平均点の変動に応じて、毎年度補正が行われるのに
対して、科目別の基準点は、各年度の受験生の得点状況に応じて引下げの補正を
行うようにしています。

そこで、平成29年度試験の選択式について、
「労務管理その他の労働に関する一般常識」も、3点以上の受験生の割合は5割に
満たない状況で、基準点の引下げの原則的な基準を満たしていたのですが、2点
以上とした場合に基準点を満たす受験生の割合が7割以上となってしまうことから、
例外としての基準点の引下げの基準を満たさないため、
引下げが行われなかったようです。

そのほか、詳細は試験センターの
「第49回(平成29年度)社会保険労務士試験についての情報」

をご覧ください。