社会保険労務士講座の講師ブログ

年金額の推移

みなさん、こんにちは。

フォーサイト専任講師の加藤です。

令和2年度、今日を含めて残り6日ですね。

年度末ということで仕事が忙しいという方もいるでしょうが、

勉強は順調に進んでいるでしょうか。

さて、先月、令和3年度の年金額についてお知らせしましたが、

令和3年度の年金額(老齢基礎年金の満額)である780,900円、

これって、過去の年金額と比べて上がっていると思いますか?

新法施行時の昭和61年度は622,800円でしたから、これに比べれば、

かなり上がっているといえます。

その後、平成元年度は666,000円、平成6年10月からは780,000円、

平成11年度は804,200円と着実に上がっていました。

ところが、平成15年度は797,000円、

そして、平成16年度に法定額が780,900円とされました.

ただ、この当時は、物価スライド特例措置というものがあって、

実際の年金額は794,500円でした。

こうして見ていくと、

現在の年金額は、25年ほど前とほとんど変わっていないのです!

令和3年度からマクロ経済スライドの仕組みが見直され、

賃金が物価よりも低下する場合には、賃金の低下に合わせて年金額を改定するように

なったので、20年前の水準まで上がるのは、しばらく先になるのではないでしょうか。

ちなみに、保険料額は、昭和61年度は7,100円でしたから、

現在、2倍以上になっているんですよね!