8月22日に、
令和3年度の社会保険労務士試験が行われました。
フォーサイト専任講師の加藤です。
社労士試験は時間が長いうえ、令和3年度の択一式の問題は、
これまでで最も情報量(問題冊子のページ数)が多かったので、
受験された方、終わった後は疲労困憊だったのではないでしょうか。
お疲れ様でした。
私も試験問題を解きましたが、
選択式については、
「労務管理その他の労働に関する一般常識」は、かなり難しかったです。
そのため、苦戦された方が多かったようで、
かなりの確率で科目別の基準点が下がると思われます。
それと、「雇用保険法」、行政手引からの出題があり、その部分は見たことがない
という受験者が多かったと思われます。
そのような出題ですので、雇用保険法も科目別の基準点が下がる可能性があります。
これらのほか、「労働基準法・労働安全衛生法」と「社会保険に関する一般常識」
について、受験者の得点状況によっては引下げがあるかもしれません。
全体的には、比較的易しい科目があったので、基準点は昨年度と同じか、
やや下がるのではと思われます。
択一式は、全体としては極端に難しいというほどではありませんでしたが、
厳しい問題がいくつも出題されました。
また、前述したように試験問題のボリュームがこれまでで最も多くなっていたうえ、
事例が多々出題されたことから、時間に追われたということもありそうです。
そのため、得点が伸びなかった受験生がかなりいるでしょう。
問題の質やこれらを考慮して、基準点を考えた場合、
全体としては、昨年度の基準点と比べて、少し低くなるのではないかと思われます。
ただ、極端に低くなることはないでしょう。
得点状況が微妙な方は、かなり気になるかと思いますが、
とにかく、令和3年度試験は終わりました。
得点や合否にかかわらず、少しゆっくりして下さい。